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【RFC26】ROAD FCのタイヘンこと、タイロン・ヘンダーソン 「楽しむために戦っているわけじゃない」

Tyrone Henderson【写真】フィジカルが強い韓国勢に対しても、やはり肉体的なアドバンテージを感じるタイヘン、だ (C)MMAPLANET

9日(金・現地時間)にソウルのチャンチュン体育館で開催されるROAD FC26。そのアンダーカード=Young Gunsにソウル在住の米国人ファイター、タイロン・ヘンダーソンが出場し、ソク・サンジュンと対戦する。

ドイツ生まれ、イリノイ州育ちのタイヘン。TEAM saabi所属の彼は優れたフィジカルと、極めの強さで既にメインカードでも一本勝ちを挙げている。そんな異色のファイターにスポットを当ててみたい。

──ソウル在住の米国人ROAD FCファイターのタイロン・ヘンダーソン選手です。いつから、MMAファイターを目指すようになったのですか。

「シカゴで育ったんだけど、僕の人生はずっと戦いが続いていた。だから男同士が技術の限りを尽くし、魂をぶつけ合うMMAが大好きになったんだ。

最初にMMAを学ぶようになったのはハワイのレベル1チーム。コーチはヘビー級のスコット・ジャンクだった。米国にいる時もファイトのオファーはあったけど、どうにもトレーニングに集中できる状況にはならない時期で、実現には至らなかった」

──ソウルに住むようになったのはいつからですか。

「2年前かな。軍務でこっちにやってきた。いくつかソウルでジムを回りどこも良かったんだけど、ssabiの家族的な雰囲気が凄くしっくりと来た。彼らは僕のことをアメリカ人ファイターとして見ているのではなく、1人のファイターとして見てくれたんだよ」

──韓国にやって来てROAD FCを見て、何か米国のMMAとの違いを感じることはありましたか。

「僕にとってファイトはファイトだ。どこで行われているとかは別に気になることじゃないし、ただ見に来ているファンの国籍が違うってことだけ。そして、最初に見た時からフェザー級には面白い選手が多くて、凄く興味を持つようになった」

──ROAD FCでの試合を見る限り、かなりサブミッションには自信を持っているようですが。

「色んな人が僕のバックグラウンドは柔術、グラップリングにあると思っているようだけど、僕はウェルラウンダーだ。それを次の試合でしっかりと見せつけるつもりだよ」

──現在ROAD FCでは2勝0敗1分というレコードを残しています。

「まずまずじゃないかな。デビュー戦の相手オ・ホテクは良い選手だったけどドローの裁定には納得いっていない。今更文句を言うつもりはないけど、もう一度戦って、彼をぶっ倒して正式に彼に勝ったという記録を残したいとは思っているよ」

──前回の試合はメインカードで、ホン・ヨンギからアームロックで一本勝ちを収めました。しかし、次の試合はまたYoung Guns出場となりました。この点に関しては?

「なんでアンダーカード出場か理解に苦しむよ。でも、勝つだけさ。MMAではよくあることだろう。自分のやるべきことを全うし、逆境に乗り越えるしかないね」

──では日本のMMAファンにタイロン・ヘンダーソンの長所を教えてください。

「スマートなところだと言いたい。頭を使ったファイトで、どんな相手も倒して、勝ってみせるよ。今回の試合でも皆に僕をアンダーカードに使ったことが間違っていたと思ってもらえるよう戦うよ」

──なるほど。では今後、ROAD FCでの目標を教えてください。

「ROAD FCは素晴らしい大会だ。ここで多くの友人ができた。ただし、僕はファイターだ。成すべきことはベルトを獲ることだけだと理解している。楽しむために戦っているわけじゃないからね」

──米国で戦うことも頭にありますか。

「そういうことは一切、考えていない。戦う場所は僕には関係ないんだ。どこで──ということではなく、全ての試合でベストパフォーマンスを見せたい」

──ではMMファイターとしての目標を教えてください。

「チャンピオンになること。それまで立ち止まることはない」

──最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「米国以外で戦っている僕を応援してくれるファンがいれば、本当に嬉しい。日本で皆の前で戦う日が、早々に実現することを願っているよ」

■ ROAD FC 26 対戦カード

<ROAD FCフライ級王座統一戦/5分3R>
[正規王者]チョ・ナムジン(韓国)
[暫定王者]ソン・ミンジョン(韓国)

<ヘビー級/5分3R>
チェ・ムベ(韓国)
マイティ・モー(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ミョン・ヒョンマン(韓国)
デニス・ストニッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)

<フェザー級/5分3R>
ホン・ヨンギ(韓国)
ホー・ナンナン(中国)

<ライト級/5分3R>
パク・ウォンシク(韓国)
佐々木信治(日本)

<バンタム級/5分2R>
ハン・イムン(韓国)
イェ・ユーアン(中国)

<ライト級/5分2R>
ジョン・ドゥジェ(韓国)
キム・スンヨン(韓国)

■ Young Guns 25 対戦カード
<フェザー級/5分2R>
タイロン・ヘンダーソン(米国)
ソク・サンジュン(韓国)

<ウェルター級/5分2R>
ユン・チョル(韓国)
カリム・ボウララッシ(モロッコ)

<バンタム級/5分2R>
チェ・ムソン(韓国)
ジャン・デヨン(韓国)

<ウェルター級/5分2R>
桑原清(日本)
ラ・インジェ(韓国

<フェザー級/5分2R>
ヤン・ジェウン(韓国)
上野藤士(日本)

<フェザー級/5分2R>
チョ・インヘン(韓国)
ジョン・グァンソク(韓国)

<フェザー級/5分2R>
ジャン・イクファン(韓国)
ファン・ドンユン(韓国)

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