【LFC11】ペ・ミョンホの後釜=新王者はリー・ジンリャン
【写真】ロープの間から頭を出して、相手を固定してのギロチンチョーク。日本のMMAではロープの攻撃的利用は認められていないケースが多く、リングMMAでもルールの解釈の仕方は千差万別だ (C)MMAPLANET
<LFCウェルター級王座決定戦/5分3R>
リー・ジンリャン(中国)
Def.3R2分35秒byギロチンチョーク
ルーク・ジュモー(ニュージーランド)
ぺ・ミョンホの返上したウェルター級王座が掛かった一戦、まずはリー・ジンリャンが左ローを見せる。ジュモーはハイキックを空振りしてバランスを崩すがすぐに立ち上がる。組みついたリー・ジンリャンがボディロックからテイクダウンへ、ハーフからエルボーを落す。上体を起こしたジュモーだが、ギロチンから文字通りリー・ジンリャンが馬乗りになり、そのままマウントを奪取。ゴツゴツと音を立てるエルボー、パウンドを落していく。
シザースから立ち上がったジュモーだが、すぐにバックを許しテイクダウンを奪われる。バックからパンチを受け、ガードを取ったジュモーが三角絞めへ。リー・ジンリャンが立ち上ってスラムへ。叩きつけられながらよりタイトに三角を仕掛けたジュモーだったが、さらに高く持ち上げられ2度に渡りスラムを受ける。リー・ジンリャンは首を引抜いてパウンドを落してトップを取る。ジュモーがリバーサルで上下を入れ替え、直後にマウントへ。しかし、これといった攻撃を仕掛けることができず、上下を再び入れ替えられ、ジュモーが三角を仕掛けたところで初回が終了となった。
【写真】初回だけで3度もスラムで叩きつけられたジュモー。この高さから叩きつけられるのは危ない(C)MMAPLANET
2R、リー・ジンリャンの力強い左ローが決まる。ジュモーをコーナーに押し込んだリー・ジンリャンが、小外掛けを仕掛けるが、そのまま勢いがつきジュモーがトップへ。アメリカーナ、肩パンチと攻めるジュモーは、バックに回り両足をフックする。ジュモーのチョーク狙いに対し、リー・ジンリャンはパンチを受けながらも、手首を掴んで防御に徹する。と、ここでレフェリーがブレイクを命じる。
試合がスタンドで再開すると、リー・ジンリャンのダブルレッグで、ジュモーがエプロンのマットの外枠、木製の台で腰を強打し苦悶の表情を浮かべる。リングに戻ったジュモーは、左フックをヒットさせるが、直後にダブルレッグでテイクダウンを許してしまう。インサイドガードから左のパウンドを落すリー・ジンリャンに対し、ジュモーは腕十字へ。しっかりとクラッチを組んだリー・ジンリャンが、立ち上がってスラムを仕掛けたところで2R終了のゴングが打ち鳴らされた。
インターバル中、奇声を挙げたリー・ジンリャンは、左フックから右ストレート。直後にダブルレッグでテイクダウンへ。ジュモーのギロチンを防いだリー・ジンリャンが、左のパウンドを落す。ジュモーはここでも三角絞めへ。またもスラムで叩きつけたリー・ジンリャンに対し、ジュモーが腕十字へ移行する。リー・ジンリャンは反時計回りで逆サイドへ回り込み、腕を引抜いてサイドへ。ニーインからパウド、逆に腕十字を狙ったリー・ジンリャンは、起き上がってきたジュモーを首投げで投げ捨てる。
再びシングルを仕掛けてきたジュモーの首を取ったリー・ジンリャンは、ロープの間から頭を出して、ロープに乗りかかるように体重を掛ける。と、直後にジュモーがタップし新王者となったリー・ジンリャンは、前王者ペ・ミョンホとの対戦に言及したが、このリベンジ戦が行われることはまずないと思われる。