【LFC11】ナラントンガラグの教え子=ダナーが激闘制す
【写真】オフィシャルのファイト・オブ・ザ・ナイトはセミのウェルター級王座決定戦だったが、この試合こそ真のベストバウトといえる(C)MMAPLANET
<バンタム級/5分3R>
ダナー・バタゲレル(モンゴル)
Def.3-0:29-28, 29-28, 28-27
カイ・カラフランス(ニュージーランド)
バタゲレルの左ジャブに、カラフランスも左フックから右アッパーを返すなど、両者アグレッシブな立ち上がりに。カラフランスのダブルレッグダイブをスプロールしたバタゲレル。
スクランブルの攻防からバタゲレルがテイクダウンを奪うと、カラフランスがギロチンで迎えうつ。上体を起こしパンチを脇に入れながら首を引抜いたバタゲレルが、エルボーをボディに落し、パンチを顔面に入れていく。
手首を掴んで三角絞めを狙うカラフランスだが、バタゲレルのパンチを顔面に受けるシーンが増えてくる。立ち上がろうとしたカラフランスのバックを制し、パンチを重ねるバタゲレル。カラフランスはコーナーを背にし、胸を合せることに成功する。バタゲレルはヒザをボディに突き上げ執拗にテイクダウンを狙う。残り1分、カラフランスが距離を取るも、リーチに優るバタゲレルの右を受けて、ロープ際で動きが止る。ダブルレッグを潰されたカラフランスは、引き込んでガードに。そのままバタゲレルがトップをキープし初回が終わった。
【写真】無茶でないアグレッシブさと諦めない姿勢、敗れてなおカラフランスは評価を高めた(C)MMAPLANET
2R、バタゲレルが右フックから前に出る。カラフランスの左ジャブに右ストレートを合せたバタゲレルが、さらに右ストレートを重ねる。ダブルレッグからバタゲレルを肩に担ぎ上げたカラフランスがスラムでテイクダウンを奪い、マウントへ。リバーサルで上を取り返したバタゲレルが、エルボーとパンチを顔面に見舞っていく。カラフランスもガードをエルボーから返し、バックを譲りながら立ち上がって胸を合わす。
初回同様、コーナーでの組み合いのなかでバタゲレルがボディへのヒザ、カラフランスは右エルボーを見せる。距離を取ったバタゲレルは、流血のカラフランスのハイキックに左を伸ばし、尻餅をつかせる。すぐに立ち上がったカラフランスをコーナーにつめてフックを連続で決めるバタゲレルは、右ストレートを2発打ち込みカラフランスの動きを止めるにかかる。カラフランスも前に出ることやめず、左ハイ、左レバーショットを繰り出すものの、バタゲレルの左に突き放される。ラウンド終了間際も左右のパンチを受けたカラフランス、バタゲレルが2Rを連取した。
最終回、カラフランスは跳びヒザを失敗し、後方に倒れるもすぐに立ち上がる。ここで組んでコーナーに詰めたバタゲレルだが、カラフランスが体を入れ替え逆にテイクダウンを仕掛ける。スプロールしたバタゲレル。エルボーを入れたカラフランスは、距離をとって右クロスを打ち込んでいく。右へ回るバタゲレルは、カラフランスのローを受けるシーンが目立つ。そのローに右を合せたバタゲレルだが、手数は確実に少なくなっている。残り2分、右アッパーをヒットさせたカラフランスは、右のスーパーマンパンチをクリーンヒット。
バタゲレルの右にカラフランスは左を合せると、バタゲレルの頭が大きく揺れる。さらに右フックをヒットさせたカラフンス、動きが止ったバタゲレルはパンチを振るうも、再び右をヒットされ腰が一瞬落ちる。遠い距離からのダブルレッグでごまかしたバタゲレル、がぶって立ち上がったカラフランスはエルボーを狙うも、バタゲレルも左ジャブを伸ばす。
残り15秒を切り、カラフランスは右フックを打ち込み、動きの止ったバタゲレルにフックを続けるも、熱戦はここでタイムアップに。結果、バタゲレルがユナニマスデシジョンでカラフランスを振り切った。