【LFC11】ナラントンガラグ「試合に飢えていた者同士の試合」
【写真】昨年3月に現RFCライト級王者ナム・ウィチョルを破ってLFCライト級王座を防衛して以来1年1カ月ぶりのファイトとなるジャダンバ・ナラントンガラグ (C)MMAPLANET
27日(土・現地時間)にマレーシアのクアラルンプールのチンウー・スタジアムで開催されるLegend FC11。そのメインで自らが持つLFCアジア太平洋ライト級王座、2度目の防衛戦を日本の安藤晃司を相手に行なうジャダンバ・ナラントンガラグ。1年振りの試合となったトンガー(ナラントンガラグの愛称)にマレーシア入り直後にインタビューを試みた。
Special thanks to Mr.Junichi Arai
――昨年3月にナム・ウィチョル戦で王座防衛を果たし、実に1年間、次の試合まで待たなければなりませんでした。この間、10月ぐらいから1月、そして4月と延期続きという状況をどのように感じていましたか。
「確かに、試合が何度も何度も延期されていましたので、精神的に厳しかったのと同時に、残念な気持ちでした」
――その状態に耐えきれず、他のプロモーションで試合をしたいという想いはなかったですか。
「それが他の大会ということではありませんが、もちろん、純粋に試合をしたいという気持ちはありました。結果的に、試合間隔が1年間開いてしまいましたが、年齢のことを考えれば余り間を空けたくないという気持ちでしたね」
――では安藤選手の印象を教えてください。日本人の70キロの選手では非常にフィジカルが優れています。
「非常に素晴らしい、実力のある選手だと思っています。全ての局面で戦える、ポテンシャルの高い、フィジカルの強い選手だと思います」
――トンガーはモンゴル相撲流の無双系のテイクダウンを使うことができますが、安藤選手は柔道流の大外刈り、小外刈りなどをテイクダウンに織り交ぜています。彼のテイクダウンのテクニックをどう思いますか。
「彼のテイクダウンテクニックは自然に出ている感じがしますし、出すべきタイミングが良く分かっているように思います」
――では、彼の打撃に対しては、どのような印象を持っていますか。
「打撃の時の距離感が良いと思います。特にパンチを出す時に使っているボクシングのテクニックが素晴らしいです」
――ところでモンゴルとクアラルンプールは気温、湿気などかなり気候が違いますが、どのようにアジャストしますか。
「モンゴルでしっかり準備してきましたので体調は万全です。それを試合までキープすれば大丈夫だと思いますし、出来ると思います」
――今回、同門ダナー・バットゲレル選手以外にバーサンクフー・ダムランプレウ選手が出場します。まず、同門のバットゲレル選手について、長所を教えてください。
「バットゲレルは立ちレスリングを中心に全てのテクニックが向上しています。特に打ち合いに強い選手です」
――続いて、バーサンクフー・ダムランプレウ選手についてですが、柔道とサンボがベースで、コンバットサンボで結果を残していますが、どのような選手なのでしょうか。 所属先が違いますが、一緒に練習をしたことはありますか。
「実力のある、非常に良い選手です。もちろん、一緒に練習したこともあります」
――コンバットサンボはモンゴルでは普及しているのですか。
「モンゴルでは、ロシアのスポーツ・サンボが非常に普及しており、その影響でコマンド・サンボも普及しています。実はモンゴルのスポーツ界における、初めての世界チャンピオンはサンボで生まれたんです」
――なるほど、ダムランプレウ選手のサンビストらしい試合に期待したいです。では、トンガー自身は安藤選手とどのような試合をファイターとしてしたいと思っていますか。
「大切なことは自分の実力を出し切ることです。そして、今までの経験を活かして戦いたいと思います」
――ありがとうございました。最後に日本のファンへメッセージをお願いします。
「今大会は、試合に飢えていた私にとって、待ちに待った大会です。それは安藤選手も同じだと思います。そのような2人が試合をしますので、激しい、火花の出るような試合になると思っています。日本のファンの皆様にも是非応援して欲しいです」
■LFC11 対戦発表カード
<LFCライト級選手権試合/5分3R>
[王者]ジャダンバ・ナラントンガラグ(モンゴル)
[挑戦者]安藤晃司(日本)
<LFCウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]リー・ジンリャン(中国)
[挑戦者]ルーク・ジュモー(ニュージーランド)
<LFCバンタム級王座決定戦/5分3R>
ジー・シェン(中国)
アウグスチン・デラルミーノJr(フィリピン)
<ウェルター級/5分3R>
ジョシュ・バークマン(米国)
アーロン・シンプソン(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
サム・ブラウン(ニュージーランド)
ヤン・ヘジュン(韓国)
<ライト級/5分3R>
ダミエン・ブラウン(豪州)
粕谷優介(日本)
<ミドル級/5分3R>
ギャレス・アーリー(ニュージーランド)
辰己豪人(日本)
<フェザー級/5分3R>
イブ・タン(ニュージーランド)
チェ・ヨングァン(韓国)
<バンタム級/5分3R>
ググン・グスマン(インドネシア)
サム・チャン(マレーシア)
<バンタム級/5分3R>
ダナー・バタゲレル(モンゴル)
カイ・カラフンス(ニュージーランド)
<バンタム級/5分3R>
ラウエル・カタラン(フィリピン)
チョ・ナムジン(韓国)
<バンタム級/5分3R>
ググン・グスマン(インドネシア)
サム・チャン(マレーシア)
<バンタム級/5分3R>
バーサンクフー・ダムランプレウ(モンゴル)
テングリゲ(中国)
<フェザー級/5分3R>
ロッキー・リー(台湾)
ムハマド・ハニフ・ビン・ザイナル(マレーシア)