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【UFN69】魂のテイクダウン、川尻が敵地ベルリンでランキング上位シヴァーから判定勝ちもぎ取る

<フェザー級/5分3R>
川尻達也(日本/15位)
Def.3-0:29-28,29-28,29-28
デニス・シヴァー(ドイツ/12位)

サウスポーに構え後ろ回し蹴りを見せた川尻は、大きな右アッパーから前蹴りを放つ。踏み込んで左ミドル、スピニングバックフィストとトリッキーな打撃からシングルに出た川尻は、そのままケージに押し込んでシヴァーを持ち上げる。ここはシヴァーに凌がれると、左ローを受けた川尻はスイッチから左ハイ。シヴァーの左フックを受けた直後に組み付いた川尻だが、ここもテイクダウンは奪えない。ハイをブロックしたシヴァーはスピニングバックキックをボディに決める。直後のテイクダウン狙いも片足を取られて耐えるシヴァー。

残り1分を切り、遠い距離からシングルレッグに入った川尻は、ギロチンに来たシヴァーに頭を抱えられながらついにテイクダウンに成功する。細かいパンチを入れたところでタイムアップとなった川尻、ポイントはシヴァーか。

2R、遠い距離からワンツー、シヴァーは右を返すもかわした川尻。右ロングアッパーから前に出るところでシヴァーのスピニングバックキックを再び受ける。回転バック拳を2度狙った川尻は後ろ回し蹴りにテイクダウンを合わされそうになるが、すぐに立ち上がりダブルレッグへ。これは切られたが、続くシヴァーの前蹴りをキャッチしケージに押し込む。両ヒザをつきながら肩に担ぐようにテイクダウンを奪った川尻は、シヴァーの足は両足で挟んで立たせず、足を払って完全に背中をマットに着かせる。

川尻はハーフから肩固めも窺いつつ、足を戻されると再び左足を抜く。マウント狙いの川尻、シヴァーがハーフで耐えるとエルボーを落とす。残り30秒で川尻はパスからマウントを取る。シヴァーは腰を押してマウントを逃れ立ち上がろうとするも、これを許さなかった川尻がタイに戻した。

最終回、テイクダウンを嫌がり踏み込めないシヴァー。スピニングバックフィストに続き、2度目のテイクダウン狙いで川尻がグラウンドへ持ち込む。シヴァーのギロチンを抜くが、左ワキを差されスタンドへ逃げられる。もう一つテイクダウンの欲しい川尻は左右のフックを入れるも、組みにいったところでワキをすくわれバックを許す。すぐに胸を合わせた川尻はシングルからケージにシヴァーを押し込む。

残り2分30秒、ハイクロッチからダブルには入れないが、ヒザをついてケージにシヴァーを押し込むとつにボディロックへ。ここでテイクダウンに成功した川尻。シヴァーのギロチンも頭と逆の方向に足を持っていき防ぐ。シヴァーはクローズドガードを取り、川尻はエルボーを3発ほど入れて、そのままトップをキープしたままタイムアップを迎えた。

しっかりと自分のやるべきことをやり抜いた川尻、2Rと3Rは取っていると見るのが妥当な判断。果たしてジャッジの裁定は三者とも29-28で川尻が敵地ベルリンで、シヴァーを破った。

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