【Pancrase266】ニック・ディアズの刺客サノを迎え撃つレッツ豪太 「筋トレばかりやってました」
【写真】たくさんの小さな傷が目立つレッツ豪太。それだけ練習で擦れているのだろう。初の国際戦に期待・大だ (C)TAKUMI NAKAMURA
26日(日)、東京都江東区のディファ有明で開催されるPANCRASE 266。昨年末に近藤有己(現・有己空)の挑戦を退けて初防衛に成功した第7代ウェルター級キング・オブ・パンクラシストのレッツ豪太が、ニック・ディアス・アカデミーのマーティン・サノと対戦する。
フィジカル重視のスタイルからパーツの技術を磨く練習を取り入れ、王座獲得&防衛を含めて4連勝のレッツ。自身初となる国際戦に向けての心境を訊いた。
――今大会でマーティン・サノと対戦する第7代ウェルター級キング・オブ・パンクラシストのレッツ豪太選手です。最初にオファーを受けた時はどんな心境でしたか。
「今回初めて外国人選手と戦うことになって、『ああ外国人かぁ』と思いました。でもこれからは国際戦が増えていくと思うので、その第一歩のつもりで練習を続けています」
――パンクラスでタイトルを獲って、そろそろ国際戦が組まれるんじゃないかという予想はしていましたか。
「はい。ノンタイトルで試合をやるなら外国人選手だろうな、と」
――初めての国際戦ということで、意識して取り組んでいる練習はありますか。
「基本的には変わらないです。フィジカルをしっかりやって技術を覚える。そのバランスを取りながらやっています。今、フィジカルはプラマーズデン、ボクシングは江坂ボクシングクラブ、キックはチーム吉鷹、レスリングは近大レスリング部と、部分々々を個別に練習して、それをMMAに落とし込むようにメニューを組んでやっているので、それを続けています」
――レッツ選手はあまり対戦相手によって練習内容は変えないタイプですか。
「はい。ベースの練習は変えずに、三島(☆ド根性ノ助)さんや岸本(泰昭)さんと一緒に対策を立てて、あとは練習させてもらっている各ジムのトレーナーさんに対戦相手の映像を見てもらって、アドバイスをもらって、という感じです」
――いつ頃から今の練習環境が整ったのですか。
「この1年くらいですね。それまで専門的な技術の練習は近代レスリング部に行くくらいだったので、今は色々とまとまって、ええ感じに練習できています」
――まさに練習環境の充実のタイトル獲得の時期が重なっているわけですね。
「対戦相手のレベルが上がってきて、フィジカルだけで勝負していたら勝てなくなると思ったんですよ。それでもっと部分々々の細かい技術を学ぼうと思って練習環境を変えました。それがいい方向に出ていますね」
――なるほど。ただし専門的な練習が増えると指導者によって内容が変わったり、MMAに落とし込む作業が難しくはならないですか。
「どうしてもそれはあります。でも専門的な練習をやる時はしっかりその練習をやって、MMAの練習をやる時に自分の中で使える技術・使えない技術を取捨選択します。さらに試合では自分が良いと思ったものを使う、と。実際に指導していただいている方からも『総合とは違うと思うから』と言ってもらえているので、そこは自分の中で上手くMMAの中に織り交ぜてやっています」
――レッツ選手は理論派なんですね。
「いや、それはないです、練習中は何も考えてないんで(笑)。とりあえず教わったことをトライしてみて、という感じです」
――ずっとフィジカルには自信があったのですか。
「そうですね。昔は筋トレばっかりやってて、格闘技の練習よりも筋トレの方が多かったんです(笑)」
――それで試合に出ていたのですか。
「はい(笑)。組んだ時の力では絶対に負けへんと思いながら戦っていて、実際に当時はそれでも勝てていたんですよ。それから、さっきの話にもつながるところで、対戦相手のレベルが上がるにつれて、自分もレベルアップしなければ勝っていけなくなると思うようになりました」
――レッツ選手は格闘技を始める前から力が強かったり、フィジカルが強かったのですか。
「自分はずっと野球をやっていて、高校2年から1年ちょっとだけ柔道をやって、MMAを始めて。野球の頃から筋トレが好きだったんですよ。それで柔道を始めてから、先生に『体重を増やしたら?』と言われて、飯を食いまくったら、一気に10キロくらい体重が増えました」
――今回は外国人選手が相手ですが、あまりフィジカル面での不安はないですか。
「そうですね。一発だけはもらわないように気をつければ大丈夫かなと思います」
――対戦相手のサノにはどんな印象を持っていますか。
「試合映像が少なかったので研究はしきれなかったんですけど…荒々しくてそこまで技術はない感じかなと思います。だから本当にフルスイングの一発。そこに気をつければ、ちゃんと勝てる相手です。キャリアも自分の方が上ですし、周りからもKOで勝てると言われているので、チャンスがあれば倒しに行きます」
――ウェルター級となれば日本人よりも外国人選手の層が厚い階級です。やはりレッツ選手も今後は外国人選手との戦いを希望していますか。
「はい。自分が目指しているのはUFCなので、その目標を達成するためにも外国人選手と戦っていきたいです」
■PANCRASE 266対戦カード
<バンタム級/3分3R>
飯嶋重樹(日本)
瀧澤謙太(日本)
<バンタム級/3分3R>
統好(日本)
山口亮(日本)
<第21回ネオブラッドTミドル級1回戦/3分3R>
大場慎之助(日本)
ボブ・アームストロング(ニュージーランド)
<第21回ネオブラッドTミドル級1回戦/3分3R>
荒井勇二(日本)
ジョシュア・ロビソン(米国)
<第21回ネオブラッドTウェルター級1回戦/3分3R>
マンモス谷部(日本)
丸山数馬(日本)
<第21回ネオブラッドTウェルター級1回戦/3分3R>
上原広誉(日本)
阿部大治(日本)
<第21回ネオブラッドTライト級1回戦/3分3R>
ロン・スローター(米国)
小林裕(日本)
<第21回ネオブラッドTライト級1回戦/3分3R>
西川純矢(日本)
NORIMICHI(日本)
<第21回ネオブラッドTフライ級1回戦/3分3R>
ヤックル真吾(日本)
後藤琢也(日本)
<第21回ネオブラッドTライトフライ級1回戦/3分3R>
田丸慶輔(日本)
大津ヒロノブ(日本)
<第21回ネオブラッドTライトフライ級1回戦/3分3R>
高橋達也(日本)
アウトロー竜治(日本)
<フェザー級/5分3R>
マルロン・サンドロ(ブラジル)
ISAO(日本)
<フェザー級/5分3R>
ガイ・デルモ(米国)
高谷裕之(日本)
<ライト級/5分3R>
久米鷹介(日本)
奥野“轟天”泰舗(日本)
<ウェルター級/5分3R>
レッツ豪太(日本)
マーティン・サノ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
村山暁洋(日本)
ダニエル・ロバーツ(米国)
<ライトフライ級(-52.2kg)初代王者決定戦進出T決勝戦/5分3R>
阿部博之(日本)
宇都木正和(日本)
<ウェルター級/3分3R>
佐藤洋一郎(日本)
KAZZ(日本)
<スーパーフライ級/3分3R>
山本あつし(日本)
北郷祐介(日本)
<フェザー級/3分3R>
土肥潤(日本)
蓮實光(日本)
<ライト級/3分3R>
クリスMAN(日本)
ロビー・オストヴィッチ(米国)