【UFN64】スタンド&グラウンド、エルボーでミルコが8年前のリベンジ果たす
<ヘビー級/5分5R>
ミルコ・クロコップ(クロアチア)
Def.3R3分30秒by TKO
ガブリエル・ナパォン(ブラジル/14位)
飛び込んで右ストレートを見せたナパォン。オクタゴン中央で向き合う両者、ここでもナパォンが右をヒットさせる。左へ回るミルコにナパォンが右ミドルを蹴っていく。左に回り、大きく角度をつけて下がるなど、距離を大きくとるミルコだが、下がったところでケージにつまりダブルレッグでテイクダウンを許してしまう。ハーフからボディにパンチを落とすナパォンが、マウントを奪う。ミルコはブリッジからヒールフックを狙う、ナパォンは逆にアキレス腱固め。
ヒザを締めるのが遅かったが、回転を加えながら仕掛ける古流ブラジリアン柔術流の危険な仕掛けだった。技を解いてナパォンが立ち上がるが、ミルコは寝転がったままだ。思い切りパウンドを落としたナパォン、ミルコはクローズドガードからエルボーを繰り出すが、初回を失った。
2R、左を見せたミルコ。続く左ハイにナパォンが組みつく。ケージに押し込まれたミルコに、ナパォンのヒザが急所に入って中断するが集中力は切れていない。ナパォンはミルコの右足を掴んでシングルレッグでテイクダウンに成功する。初回に続きマウントを狙うナパォンに対し、ミルコが腰を押して耐える。ミルコはガードからエルボーを入れたが、またもマウントを取られてしまう。残り90秒、ナパォンはハイマウントからパウンドを落とし、腕十字を狙う仕種を見せる。さらに右エルボーでミルコの左目尻をカットさせ、最後にパンチをまとめて2Rも自らのモノとした。
3R、左眉が腫れて大きくカットしているミルコは右ジャブを伸ばす。低い姿勢で組みに来たナパォンの攻撃をカットしたミルコ。ナパォンはケージにミルコを押し込み、ヒザ蹴りを繰り出す。ミルコは足払いを見せ、打撃戦へ。嫌がって組んできたナパォンに左エルボーを入れる。もう一発ヒジを受け姿勢を乱しながら組みにきたナパォンだが、そのまま崩されガードを強いられる。グラウンドでもエルボーを落とすミルコは、左エルボーの連打でナパォンの動きを止め、右の鉄槌でラッシュを掛ける。動きを止めたナパォンを見てレフェリーが試合を止めた。
「2Rを失っても落ち着いていた。自分を信じて3Rを戦った。エルボーの練習をしてきて上手くいった。1、2週間経ったらジムに戻って次を考える」と8年の時を経てリベンジを果たしたミルコは語った。