【Awards】新鋭同率5位はロシア、オランダ、スウェーデンから
【写真】ベラトール・シーズン7でロシア勢が大いに躍進。アレキサンダー・コレシュコフはBFC世界ヘビー級王座に就いた。
2012年下半期MMAPLANET Awards、第14 弾は引き続き、ニュータレント部門から。9位に続き、4人のファイターが選出された5位を紹介します。
ジョニー・ヘンドリックス以外は、欧州圏出身のファイターでベラトールで世界ヘビー級王座についたアレキサンダー・ヴォルコフを初め、3者とも長身・リーチの長い打撃系というMMAニュートレンドに属した重量級ファイターたち、2013年はソップ型の天下となるか。
Photo by GONGKAKUTOGI & KEITH MILLS
<ニュータレント第5位>
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)
Rusfighters Sport Club所属
通算MMA戦績22戦19勝3敗
BFC世界ヘビー級王者
2012 年下半期戦績3戦3勝
10月5日×ブレット・ロジャース
11月9日×ヴィニシウス・ケイロス
12月14日×リチャード・ヘール
同門のアレキサンダー・シュレメンコ、アンドレイ・コレシュコフらとともにBFCでロシア勢の躍進を見せる。2メートル超の長身で回転系の蹴りも使いこなす。
<ニュータレント同率5位>
ジョニー・ヘンドリックス(米国)
チーム・テイクダウン所属
通算MMA戦績15戦14勝1敗
UFCウェルター級
2012 年下半期戦績1戦1勝
11月17日×マーティン・カンプマン
一昨年12月にジョン・フィッチ、昨年5月にジョシュ・コスチェック、そして11月にマーティン・カンプマンに勝利、フィッチとカンプマンは秒殺TKO。UFC戦績を9勝1敗としながら、ニック・ディアズに挑戦権をうっちゃられてしまった。左ストレートとテイクダウン、GSPにとって戦いにくいのはニックでなくジョニ・ヘンだ。
<ニュータレント同率5位>
アレキサンダー・グスタフソン(スウェーデン)
アライアンスMMA所属
通算MMA戦績16戦15勝1敗
UFCライトヘビー級
2012 年下半期戦績1戦1勝
12月5日×マウリシオ・ショーグン
長身、リーチの長さを生かしたソップ型体型のファイターが、距離をとってジャブや蹴りで突き放し、カウンターや離れ際のパンチで判定勝ちする。それがMMAのトレンドとなりつつあるなか、グスタフソンは加えて軽量級ばりにテイクダウンまで織り交ぜて元世界王者=ショーグン超えを達成。劇的でなく普通に勝ってしまった。
<ニュータレント同率5位>
ステファン・シュトルーフ(オランダ)
チーム・シュクライバー所属
通算MMA戦績30戦25勝5敗
UFCヘビー級
2012 年下半期戦績1戦1勝
9月29日×スタイプ・ミオシッチ
2メートル10センチ超えのオランダの摩天楼。UFC参戦当時はガードワークから極めやリバーサルで注目を浴びたが、そこはキック王国オランダ人ファイター、最近は一本とTKO勝ちを交互に挙げている。キャリア25勝中、判定勝ちは1試合というフィニッシャー。その特徴もジワリと浸透し、2013年はハントを倒し、真のトップ5入りを目指す。