【UFC FOX05】グスタフソン戦でのショーグン、寝技に注目!!
【写真】アレキサンダー・グスタフソン戦に挑むマウリシオ・ショーグン、UFCではクローズアップされない寝技の強さに期待 (C)GONGKAKUTOGI
8日(土・現地時間)にワシントン州シアトルのキー・アリーナで開催されるUFC on FOX05「Henderson vs Diaz」。UFCライト級選手権試合やBJ・ペン×ローリー・マクドナルトに並び、ライトヘビー級で次々期挑戦権を懸けてマウリシオ・ショーグン×アレキサンダー・グスタフソンが行われる。
4月にTUF17コーチ対決としてジョン・ジョーンズがチェール・ソネンを戦うことが決定しているなか、その勝者への挑戦権争いというのもなかなか実感がわきにくいものだが、同大会の会見のなかでダナ・ホワイトが、それに近いニュアンスのことを発言している同カード。
ショーグンはジョーンズに敗れ王座を失って以来、ダン・ヘンダーソンにも敗れタイトルから遠ざかるも、ブランドン・ベラに勝ったことで、グスタフソンに勝ってタイトル挑戦権を手にするのは少しピンとこない話だ。逆に現在5連勝中でUFCでも通算6勝1敗のグスタフソンが、ショーグン越えを果たすことでタイトル挑戦に近づくという見方の方が理解できる。
トップ戦線で星を潰し合ってきたショーグンと、徐々に対戦相手のランクが上がり、トップグループに近づいてきたグスタフソン。特にかつてはリョート・マチダと無敗対決でタイトル挑戦を争ったチアゴ・シウバに完勝した勝利は大きい。長いリーチを生かしたボクシングと、アライアンスMMAで養った距離を狂わす蹴りという武器を持つグスタフソンは、ショーグンが得意とする殴り合いをするタイプではない。打撃勝負では足を使ってジャブを当てることで、ポイントアウトを計ることは十分に考えられる。
【写真】打ち合わない位置での打撃戦は、25歳のグスタフソンがショーグンを上回ると思われる(C)FIGHTER MAGAZINE
グスタフソンにとって厄介なのは、実はショーグンの寝技ではないだろうか。派手な殴り合いやヒザ蹴りの印象が強いショーグンだが、強豪レスラーの多いUFCではそれほど目立っていないものの、堅実なテイクダウンと精度の高い寝技も大きな武器となっている。倒れない対戦相手が多く、スタンドの攻防が主になっているUFC重量級。そうでなくとても、寝技における仕掛けはテイクダウンの一つ、そしてパンチや蹴りのクリーンヒット一発にポイントで遅れを取る、利の少ない攻撃手段となる。
グスタフソンはそんな寝技の展開をほとんど経験することなく試合経験を重ねてきたこともあり、逆にこの試合ではショーグンの組んで倒す動きや、グラウンドワークに注目したい。
■UFC on FOX05「Henderson vs Diaz」全対戦カード
<UFC世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]ベンソン・ヘンダーソン(米国)
[挑戦者]ネイト・ディアズ(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
マウリシオ・ショーグン(ブラジル)
アレキサンダー・グスタフソン(スウェーデン)
<ウェルター級/5分3R>
BJ・ペン(米国)
ローリー・マクドナルド(カナダ)
<ウェルター級/5分3R>
マイク・スウィック(米国)
マット・ブラウン(米国)
<バンタム級/5分3R>
ハファエル・アスンソン(ブラジル)
マイク・イーストン(米国)
<フェザー級/5分3R>
デニス・シバー(ドイツ)
ナム・ファン(米国)
<ライト級/5分3R>
ラムジー・ニエム(米国)
ジョー・プロクター(米国)
<ライト級/5分3R>
イーブス・エドワーズ(米国)
ジェレミー・スティーブンス(米国)
<ライト級/5分3R>
ダーロン・クルイックシャンク(米国)
ヘンリー・マルチネス(米国)
<バンタム級/5分3R>
スコット・ヨルゲンセン(米国)
ジョン・アルバート(米国)
<ライト級/5分3R>
ティム・ミーンズ(米国)
アベル・トゥルジーロ(米国)