【写真】ムエタイ・ルールとはいえサイボーグをしっかりと削ることができるバースの力は相当高い(C)MMAPLANET

20日（金・現地時間）アメリカ・コネシカット州フォックスウッズ・リゾート・カジノ内ザ・フォックスシアターにてLion Fight20が開催される。

ラスベガスベースの米国ムエタイ・イベント＝Lion Fight、2015年最初の大会のメインイベントでは女子ウェルター級選手権試合として王者ヨリーナ・バース×挑戦者チャンタル・ウギーが行われる。バースは昨年3月Lion Fight14の王座決定戦でクリス・サイボーグに勝利して同王座を獲得。ここまで36勝3分という驚異的な戦績を誇り、今大会で初防衛戦を迎えた。

対するウギーも32勝14敗と経験豊富なイタリア人キックボクサーで、WPMFやWMAなど様々な団体でタイトルを獲得している。バースとウギーは2009年に3分3Rのムエタイルールで対戦経験があり、この時はパンチとローで攻めるバースに対し、ウギーがミドルと首相撲で攻めるという展開が続き、スプリットディシジョンでバースが勝利した。

両者のスタイルが大きく変わっていなければ、今回も同様の展開が予想される。しかしライオンファイトは3分5Rのフルムエタイルールで、3R制ではバースの手数が評価されたが、5Rの長丁場になれば、ウギーが首相撲でバースを消耗させて後半のラウンドでペースを掴むことも考えられる。バースとしてはサイボーグ戦でも見せた前蹴りで突き放し、さらにはキレのあるローで削ってから、打点の高いヒザにつなげたいところ。対して、ウギーは首相撲でどれだけ消耗させて後半に勝負をかけるかがポイントになるだろう。

また同大会では、クリス・マセーリ×シティサック・ポー．シリチャイの一戦にも注目したい。マセーリは2014年5月のLion Fight15で現Lion Fight世界スーパーライト級王者ケビン・ロスに肉薄。試合開始早々にヒジで斬られ大流血に追い込まれながらも、3Rにレフェリーストップになるまで強烈なパンチでロスを攻め込んだ。11月のLion Fight19ではコーク・チュナワットに勝利しており、7勝1敗とキャリアこそ浅いものの、これからの活躍が期待される一人だ。

今回は在米タイ人のシティサックとの対戦となったが、次回3月27日のLion Fight21ではロスと日本の大和哲也による王座戦が決定しており、マセーリの活躍次第では将来的にロスとの再戦や大和との対戦も十分に考えられる。大和が加わったライオンファイトのタイトル戦線を占う意味でも、マセーリ×シティサックに注目して損はないだろう。

■Lion Fight20対戦カード

＜女子ウェルター級選手権試合／3分5R＞
ヨリーナ・バース（オランダ/王者）
チャンタル・ウギー（イタリア/挑戦者）

＜143ポンド契約／3分5R＞
クリス・マセーリ（米国）
シティサック・ポー．シリチャイ（タイ）

＜123ポンド契約／3分5R＞
ジェイソン・アンドラダ（米国）
ジョン・ノーファー（米国）

＜140ポンド契約／3分5R＞
トム・エバンス（米国）
ジュリオ・ペナ（米国）

＜135ポンド契約／3分5R＞
ティム・アモリム（米国）
ブライス・ローレンス（米国）

＜143ポンド契約／3分5R＞
ガストン・ボラノス（米国）
TBA

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