【PXC34】ヒジに続き、恐怖のヒザも披露。ユージーン・トケーロ
【写真】3発のヒザで試合を決めたユージーン・トケーロ。マレーシア出身ではなくセブ島出身だが、あしたのジョーのハリマオ張りに野性味と怖さを持つ注目のファイターだ(C)MMAPLANET
<フライ級/5分3R>
ユージーン・トケーロ(フィリピン)
Def.1R終了時by TKO
ジェローム・ワナワン(フィリピン)
マニラのサブミッション・スポーツ所属のトケーロ、バギオのチーム・ラカイ所属のワナワン。フィリピンのトップMMAジム、フライ級対決はトケーロの左ハイでスタートを切った。これをブロックしたワナワンは、前に出てきたトケーロにダブルで組みつき、ケージに詰めてから首投げを仕掛ける。首に手を回された状態で立ちあがったトケーロだが、ワナワンに首投げに頭からキャンバスに突っ込むようにグラウンドへ。
【写真】ワナワンは散打ベースらしく、首投げを決めたが……(C)MMAPLANET
ヘッドロック状態のワナワンが、バックに回り込もうとするも、立ち上がったトケーロが距離を取る。ヒザを受けながらもダブルレッグダイブを決めたワナワンに対し、トケーロはケージを背にして立ち上がろうとする。尻餅状態で、頭を押して懸命に立ち上がろうとするトケーロ。
背中にエルボーを落すも、足を抱え上げられたトケーロはテイクダウンを許す。それでも直後にケージを使い立ち上がったトケーロの左ハイに再びテイクダウンを合せたワナワン。しかし、ここでも立ち上がられると首相撲から右ヒザを受ける。
崩れ落ちるように足にしがみつくワナワンは、自ら距離をとってサイドキックへ。トケーロは左ハイを連打し、プレッシャーを与えると、ダブルレッグで倒されても反則気味のエルボーを見せ、立ち上がる。残り30秒、再び首相撲から左ヒザを入れたトケーロは、追撃の鉄槌を落す。ここでも自ら距離をとったワナワンは組みついたところで、またも右ヒザを受け前方に崩れ落ちる。
【写真】しっかりと頭を固定し、右ヒザを突き上げたトケーロ。エルボーと並び、恐ろしい武器を持っている(C)MMAPLANET
両手を伸ばし、トケーロの足を探すワナワンに、トケーロがパンチを的確に入れ、ここで1Rが終了した。タイムアップに救われた形のワナワンだが、レフェリーはドクターを呼び、チェックを要請する。と、ドクターの見解を聞く前にレフェリーが独断で試合をストップし、トケーロがTKO勝ちを手にした。ドクターストップという裁定結果とレフェリーの判断には疑問が残るが、トケーロの強さは疑いようのないものだった。