【Glory03】ムエタイ捨てたピンカが、投げのペナルティで敗れる
<GWS70キロT補欠選/3分3R>
アレッサンドロ・カンパーニャ(イタリア)
Def.145-139:1R46-50, 2R50-46, 3R49-43
ファビオ・ピンカ(フランス)
イタリアの兄弟キックボクサーのカンパーニャと、非タイ人最強といっても過言でないフランスのムエタイ・ファイターのピンカのリザーブマッチ。ピンカの左ローに、カンパーニャが右ストレートを伸ばす。カンパーニャの右に、ピンカが左を伸ばす。身長差が大きな試合だが、小柄のピンカがカンパーニャをコーナーに詰めて、果敢にパンチ合戦に挑む。
左ミドルを連続で放つピンカ、カンパーニャは頭を振りながら右フックを放つも、これは空振りに。ピンカの投げで、レフェリーが注意を与える。残り1分、ピンカの左ストレートからフックの連打にカンパーニャがロープに詰まるシーンも。カンパーニャがピンカの右を掴んで倒し、ここでも注意が入る。ピンカのスピニングバックフィストが空振りになったところで終了した初回は、ジャッジ4人がピンカのラウンドとした。
2R、右ハイにパンチを合わされたピンカがヒザをつくも、レフェリーはダウンを宣言しない。ムエタイスタイルを捨て、殴り合いに出たピンカは、カンパーニャの右ストレートからヒザを受ける。後ろ回し蹴りも距離が合わないピンカが、被弾するシーンが多くなる。
カンパーニャは右ローを蹴り込むと、ワンツーから右を放つ。テンカオを見せたピンカだが、逆にヒザが急所に入り苦悶の表情を浮かべる。リング中央の打ち合いもカンパーニャが優勢、ピンカは蹴りからクリンチを2度繰り返し、前蹴りを受けたところで2Rを戦い終え、このラウンドは逆にジャッジ4人がカンパーニャにつけた。
勝負の最終回、乱打戦が続くなかピンカが左ミドルを決める。ミドルをキャッチして、足払いを見せたカンパーニャ、ピンカのスタミナ面への影響は? と、1分経過したところで左フックをピンカがヒットさせる。左ストレートから左ミドルと、ペースを掴んだピンカは、組んで投げを見せたところで、イエローカードを受けてしまう。
残り1分、距離を詰めるピンカだが、クリンチにはすぐにブレイクが掛かる。試合終了と同時に両者が手を挙げて勝利をアピール。ジャッジ5人の合計点で裁定が下るGLORY。結果、最終ラウンドのイエローで大量失点、43-49がつけられ、ピンカは145-139で敗れた。