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【Interview】LFCウェルター級王者ペ・ミョンホ、王者故の苦悩

2012.10.22

Bae

【写真】明るくムードメーカーのペ・ミョンホ。ファイターとしての夢を実現させてあげたいところだ が……(C)MMAPLANET

キム・ドンヒョンに続き、カン・ギョンホというチームMADの同門が、11月10日(土・現地時間)に行われるUFC Fuel06「Franklin vs Le」に出場することが決まった。チームの生え抜きで、香港をベースとするレジェンドFCのウェルター級王者ペ・ミョンホは、そのLFC王座がネックとなり、UFC出場が果たせなくなった。

将来を悲観し、練習から遠ざかってきた彼もジムに戻って、汗を流すようになった。リングで見事なロープ&コーナー・レスリングを見せるペ・ミョンホにインタビューを試みた。

――3月にマカオでLFCウェルター級王座を防衛したときと比較して、凄く体が大きいですね。

「そんなことない……小さくなってしまったよ(笑)。今は87キロぐらいかな」

――なら試合のときは10キロほど、体重を落とすのですね。あの2月の防衛戦以来、ペ・ミョンホ選手がリングから遠ざかっているのが気になります。8月24日に予定されていた防衛戦も行いませんでした。

「8月の試合は相手の負傷でキャンセルになり、その後UFCからマカオ大会のオファーがあったのに、LFCから代表の許可がないと出場は許されないって言われてね……。そんな契約になっているなんて知らなかったから、ちょっと腹立たしくて」

――もうLFCに出ることはないということでしょうか。

「う~ん、LFC云々ではなくて、夢はUFCで戦える状態だったのに、足枷をはめられてしまったなぁって感じで、やる気を失ってしまった。う~ん、面白くない状況だよ。またLFCで戦うかどうかは考えられなくて、今後はどうなるのか分からない……」

――中堅プロモーションと契約するときに、縛られるならチャンピオンシップに出場しないという契約をした選手を知っています。

「そんな手があったんだ(苦笑)。タイトルマッチに出場する時は、チャンピオンになると他に出られないなんていう話は聞いていなかった。チャンピオン以外の選手は、別に他の大会にも出ていて、チャンピオンになったらダメになるとは思わなかった。チャンピオンの方が強いはずなのに……」

――ペ・ミョンホ選手はリングのMMAでも、ケージレスリングのような攻防ができていたので、凄く驚きました。

「あぁ。アリガトゴジャイマス(※日本語で)。僕はリングもケージも、そんなに違いはないと思う。壁を使ってちゃんと練習していれば、ケージでもロープでも同じ試合の組み立て方ができるはず。

以前は打撃中心の練習だったけど、僕らも今はレスリングが7、打撃が3というぐらいの配分で練習しているので。ただ、そうやってレスリングの技術が上がってくると、また打撃を磨き直そうかと思っている」

――UFCで将来戦うためには、ケージでヒジ無し、あるいはリングでヒジ有りならどちらの方で戦う方が、より良い経験になると思いますか。

Bae Conrner wrestling【写真】2月に中国のリー・ジンリャン戦ではコーナーに押し込んだり、コーナーを背にした状態でテイクダウンを試みていたペ・ミョンホ。この試合で判定勝ちして以来、実戦から遠ざかっている (C) MMAPLANET

「その二つから一つでいうのであれば、リングでもエルボーが使える方だな。特にケージでヒジがないのは……どうなんだろうね。そういうルールにすることが理解できない。

UFCで戦うためにということでなく、僕はヴァンダレイ・シウバを見てMMAを始めたから、何でも有りがいい。ヒジもあって、サッカーボールキックも踏みつけも。グラウンドでのヒザも」

――OFCでは、そういうルールを採用していますね。

「いくら大好きなルールでも、チョット違う(笑)。OFCも興味深いけど、僕ももう若くないし、これからピークに向かうので今、UFCで戦いたい。世界一になりたいとか、そんな考えでなく、好きでMMAをやっているんだからUFCという舞台に立ってみたい。

27歳、今の状態のペ・ミョンホでUFCという場所で戦ってみたいんだ。野球選手だったからMLBプレイヤーになりたい、それと一緒で。世界一なりたいという気持ちを持っていても、その前にメジャーリーグに上がれないと。それが僕にとってUFCで戦うということ。世界一を争う権利は、UFCで戦えないと。二流、三流でなく誰もが認める一流は、やはりUFCのファイターなので」

――UFCで戦えるようになった場合、同門のキム・ドンヒョンがウェルター級で既に活躍中ですが、同じ階級で戦っていくつもりですか。

「そうなればライト級に落とすよ。減量は厳しくなるけど挑戦したい。人生は一回きりだから。だから、目標を見失って道場から足が遠のいていたけど、またしっかりと練習を積まないとね(笑)」

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