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【Interview】「金網は最高のジオラマ。パンクラスを魅せる」――川村亮

2012.10.05

Kawamura

【写真】減量も順調、現地での食事も問題ない川村は、海外の記者とも英語でコミュケーションをとるなどリラックスした様子を見せていた(C)MMAPLANET

6日(土・現地時間)シンガポール・インドアスタジアムで行われるOFC06「Rise of Kings」で、メルビン・マフーフと対戦する川村亮。

初の海外、初めてのケージは彼の生きざまを示す絶好の機会となる。計量前夜、シンガポール入りして2日目の川村の声を訊いた。

――今回、OFCでのメルビン・マヌーフ戦で海外初挑戦となる川村亮選手です。この対戦のオファーは、いつ頃あったのですか。

「9月に入ってからですね……、第2週を過ぎたくらいから『あるかもしれない』ということで」

――それはマヌーフには9月15日の韓国RFCでキム・ジェヨン戦が控えていたからでしょうか。

「ハイ、無傷であれば試合があるということで、正式に試合が決まったのは2週間ほど前なんです。今回の試合はマヌーフ有りきの試合だったので、韓国でKO負けしたりすると僕の試合はなかったと思います」

――ではセコンドとしてRFCを訪れ。マヌーフの試合を見ているときは、『怪我するなよ』という気持ちだったと。

「負けるなよという気持ち以上に、とんでもない強さを見せてくれと思っていました。そういう姿を見せて、燃えさせてくれっていう」

――では、どこか拍子抜けするパフォーマンスだったのではないでしょうか。

「正直、ガッカリはしました。マヌーフ戦が実現することは嬉しいのですが、強い相手に向かっていくことが自分のモチベーションになるのです。でも、勝たないといけないという試合になってしまいましたね。隙がないといえば隙がない。

もっとガンガンとやるタイプだったのが、そうすることでテイクダウンを許してしまうのと、体力温存と言うことを踏まえて、待ちというか入ってきたところに合わせるという戦い方になっていました。意外と総合格闘技的な感じでしたね。でも、生で彼の試合を見られたことは良かったです。マヌーフはあの試合が終わってから、僕と戦うことを知ったと思いますし」

――ただ、韓国での試合を反省点とし、以前のようにガンガン来るという可能性もあります。

「どっちで来ても良いように対応はしますし、バッチリです(笑)。ラッシュは掛けて来なくても、一発はあるので緊張感があります。自分から攻撃を仕掛けてきたときに、同じように振ってくるので、その入り際を考えていきたいです。
カウンターを取られないために混乱させてから、攻めていきたいですね」

――今、この時期にシンガポールでマヌーフと戦うことに何かしらの意義を感じていますか。

「勝たないと今後、こういう場で戦えないと思います。パンクラスが掲げている世界標準も口に出せないです。もちろん、パンクラスを背負ってはいますが、僕自身は身軽になったので大きな分岐点になる試合ですね。これを挑戦の一歩としたいです。

8月に香港のRFCに行き、9月に韓国のRFCにセコンドとして赴いた。そういうことも全て、この10月にシンガポールに戦うため、導かれてきたと思います。僕の人生はこれまでも導かれてきたことが多いんです。自分が努力をしたことに対して、回りが導いてくれる。今回もそういうことだったという気がします」

――その運命的な部分でいえば、今大会からOFCでサッカーボールキックが全面解禁となりました。

「パンクラス=サッカーボールキックなので、そういう部分でも舞台が整ったかと思います。サッカーボールキックって、意外と難しいと思いますし。僕ら二人の戦いで、そういう局面になるのかは分からないですが、僕は本能的に出せる攻撃なのでポジティブな要素ですね」

――初めてのケージについては、どのように捉えていますか。

「川村亮とメルビン・マヌーフの試合に関して、ケージは最高のオブジェになると思います。本来、ケージは戦略的に使うモノですが、僕と彼の試合に関しては最高のジオラマ、凄く分かりやすい視覚的要素となります。今まで歩んできた人生の中で、お客さんの存在を第一に考えてきたので……。如何にお客さんに楽しんでもらえるか――ですから。

川村亮が海を渡って、この地で受け入れられるのかが楽しみです。自分の人生において。日本で認められてきたものが、海外でも通じるのか。それが本物だったのか。どこまで多くのファンを魅了できるのか楽しみです。色んなことを含め、自分がやってきたパンクラスを魅せるだけです」

■ONE FC06「Rise of Kings」対戦カード

<OFCライト選手権試合>
ソロパベル・”ゾロ”・モレイラ(ブラジル)
朴光哲(日本)

<OFCバンタム級選手権試合R>
レアンドロ・イッサ(ブラジル)
キム・スーチョル(韓国)

<ライト級/5分3R>
青木真也(日本)
アルナウド・ルポン(フランス)

<ミドル級/5分3R>
川村亮(日本)
メルビン・マヌーフ(オランダ)

<バンタム級GP準々決勝/5分3R>
ジェンズ・パルバー(米国)
ヂァオ・ヤンフェイ(中国)

<バンタム級GP準々決勝/5分3R>
上田将勝(日本)
ソン・ミンジュン(韓国)

<バンタムGP準々決勝/5分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
ユサップ・サーデュラエフ(ロシア)

<フライ級/5分3R>
ブルース・ロウ(シンガポール)
ジャニ・スッバ(マレーシア)

<フェザー級/5分3R>
ヌガビディ・ムラディ(インドネシア)
ミッチ・チルソン(米国)

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