【Glory02】2013年70キロ戦線へ、見逃せないリスティ&マラット
【写真】キック新時代の旗手、アンディ・リスティがGloryデビュー戦でどのような戦いを見せるか(C)BEN PONTIER/EFN
6日(土・現地時間)にベルギーはブリュッセルで行われるGLORY02は、ヘビー級に続き2013年にはグランドスラム=16人トーナメントが行われる見込みだが、もう一つの軸=70キロ級の今後を語るうえで見逃せないファイターが出場する。
ノーディン・ベンモーと対戦するアンディ・リスティは、今年に入り1月に日本の日菜太を1Rで下したのに続き、K-1 GlobalではMAXトーナメントのガーゴ・ドラゴに判定ながら圧勝、そして6月のサミール・ジャッパ、7月のデビット・カルボ戦では2試合合わせて、試合タイムが65秒と圧倒的な強さを見せ続けている。
スリナム出身、27歳のリスティはオランダに居を移し、マイクス・ジムで常時汗を流すようになって以来、急激に力をつけている。オーソが基本だが、踏み込んでパンチを出すと、そのまま軸足を変え、強烈な左ミドルやヒザ蹴りを放って相手をロープやコーナーに押し込み、再びオーソに戻って肩からうねるストレートを打ちこんでいく。
間合いを外しながら、自らはアグレッシブな姿勢を貫き、右ストレート、ボディへのヒザ、左フックとどこからでも倒す術を身につけている。5月のK-1MAX参加+勝ち上がった選手のなかから、いち早くGLORYに戦場を移したリスティは、ムラット・ディレッキーの教え子で地元ベルギーのベンモーとの対戦となるが、見所はベンモーが如何に粘るか、あるいはリスティがどれだけ強さを見せるかという点に絞られる。
また、11月3日(土・現地時間)にはローマでGlory World Series70キロ決勝トーナメントが開催される。
ジョルジオ・ペトロシアン、ロビン・ファン・ロスマーレンらK-1 MAXやIt’s Showtime時代に実績を残しているトップに加え、ダビッド・キリアやサニー・ダルベックらが台頭してきた同階級。来年度よりGloryでは8人のスラムトーナメントでなく、16人のグランドスラムトーナメントの開催を予定しており、リスティは台風の目といえる存在だ。
そんな70キロの戦いに今大会から、アルメニア系ベルギー人ファイターのマラット・グリゴリアンが加わる。これまで73キロで戦ってきた彼が、今大会は70キロ転向の布石として71キロで、ドイツのアレックス・フォゲルと対戦。パンチ+ロー、そしてヒザ蹴りという純粋キックスタイルのマラットに対し、フォゲルは2010年キングスカップ・ベスト4とドイツを代表するムエタイ系ファイターだ。
【写真】ボクシング+キックのマラット・グリゴリアン。73キロのトップだったヘビー・パンチャーが、70キロ転向への布石の一戦に挑む(C)BEN PONTIER/EFN
首相撲から単発のヒザが認められているGloryだが、ボクシングに蹴りとヒザを加えたスタイルで、かつ足技のディフェンスを身につけているマラットが、接近戦でどのようなコンビネーションを披露できるのか。この試合も、リスティ×ベンモー戦同様に2013年を見据えた一番となる。
■Glory02 対戦カード
<ヘビー級/3分3R>
レミー・ボンヤスキー(オランダ)
アンダーソン・シウバ(ブラジル)
<ヘビー級/3分3R>
グーカン・サキ(オランダ)
ムラット・ボウジディ(オランダ)
<78キロ級/3分3R>
ムラット・ディレッキー(ベルギー)
ニキー・ホルツケン(オランダ)
<ヘビー級/3分3R>
ファビアーノ・サイクロン(ブラジル)
フィリップ・フェルリンデン(ベルギー)
<79キロ級/3分3R>
マーセル・グローエンハート(オランダ)
マーク・デボンテ(ベルギー)
<ヘビー級/3分3R>
トニー・グレゴワー(フランス)
イゴール・ユルコビッチ(クロアチア)
<ヘビー級/3分3R>
コウイチ・ペタス(日本)
マーク・ミラー(米国)
<ヘビー級/3分3R>
シハッド・カペネック(トルコ)
ジョナサン・ジニス(ブラジル)
<ヘビー級/3分3R>
ジャファー・ウィルニス(オランダ)
ジャマル・ベンサディック(ベルギー)
<71キロ級/3分3R>
マラット・グリゴリアン(ベルギー)
アレックス・フォゲル(ドイツ)
<97キロ級/3分3R>
アリ・セニック(ベルギー)
ダンヨ・イルンガ(ドイツ)
<70キロ級/3分3R>
アンディ・リスティ(スリナム)
ノーディン・ベンモー
<MMA76キロ級/5分3R>
白井祐矢(日本)
トミー・デュプレ(ベルギー)
<MMA97キロ級/5分3R>
水野竜也(日本)
ジェイソン・ジョーンズ(オランダ)