【BFC75】ヘビー級T開幕、安泰ではない本命ロジャース
【写真】6月22日のBFC初陣ではケビン・アスプルンドを相手に2R、TKO勝ちを収めているブレッド・ロジャースだが、ロシアのアレキサンダー・ヴォルコフの長いリーチは脅威だ (C)KEITH MILLS
5日(金・現地時間)にインディアナ州ハモンドのホースシュー・ハモンドでベラトール・シーズン7第2週=BFC75が開催される。
先週、ウェルター級トーナメント準々決勝4試合が開幕し、今大会ではヘビー級トーナメント準々決勝4試合が組まれている。BFCのヘビー級戦線といえば王者コール・コンラッドが、MMA無敗のまま9月に実業家に転向すると引退宣言、ベルトを返上しており、その後釜を争う戦いとなる。そんな同トーナメントの本命はEXCやStrikeforceで活躍してきたブレッド・ロジャースといえるだろう。
6月のBFC出場まで過去5戦で1勝4敗と振るわなかったが、エメリヤーエンコ・ヒョードル、アリスター・オーフレイム、ジョシュ・バーネットらと対戦が続けば、それも致したかたないところ。BFCデビュー戦ではケビン・アスプルンドをしっかりとTKOで破っている。ただし、そのロジャースの相手アレキサンダー・ヴォルコフが不気味だ。戦績は16勝3敗、慎重は201センチで、かなりの細身のファイターだ。
今シーズンからロシア国内でのTV中継が始まったBFCでは、ロシアから優秀な人材が集まっており、ウェルター級でもミハイル・サレフ、アンドレイ・コレシュコフの二人が準決勝進出を決めている。この両者と比較すると、テイクダウンディフェンスや立ち上がるという攻防に課題を残すヴォルコフだが、長いリーチを生かしたストレート系のパンチとヒザ蹴りの威力は十分過ぎるモノを持っている。
そのためにも組みと打撃の融合など、MMAらしい動きがどこまで身についているか。ケージ際での攻防をある程度耐える技量が身についてれば、ヴォルコフが本命ロジャースを倒す可能性も決して低くはない。そんな米露注目対決以外だと、エリック・プリンドルとチアゴ・サントスが、シーズン5ファイナルのノーコンテスト劇からシーズン6の試合キャンセルと、続いた因縁の結着戦を迎える。
とはいっても、プリンドルは5月にコンラッドの持つ王座に挑戦し、わずか60秒で一本負けを喫している点で新鮮さはない。この他、UFC1敗でステロイド使用によりリリースされたヴィニシウス・ケイロス、シーズン4ライトヘビー級ファイナリストのリチャード・ホールが出場するなど、相変わらずヘビー級トーナメントは、他の階級と比較して一枚落ちる点は否定しようがない。だからこそ、そんな前評判を吹き飛ばす、ファイターの出現を期待したいところだ。
【写真】MMA戦績9勝0敗、BFCでは7勝0敗の戦績を残しMMAから引退した前BFC世界ヘビー級王者コール・コンラッド
■Bellator75主要対戦カード
<ヘビー級トーナメント準々決勝/5分3R>
エリック・プリンドル(米国)
チアゴ・サントス(ブラジル)
<ヘビー級トーナメント準々決勝/5分3R>
マイク・ウェッセル(米国)
リチャード・ホール(米国)
<ヘビー級トーナメント準々決勝/5分3R>
ヴィニシウス・ケイロス(ブラジル)
マーク・ホラタ(米国)
<ヘビー級トーナメント準々決勝/5分3R>
ブレット・ロジャース(米国)
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)
<バンタム級/5分3R>
チェイス・ビービ(米国)
デヴィッド・ハリス(米国)