【UFC152】ハミル、13カ月振りの復帰戦で判定勝利
<ライトヘビー級/5分3R>
マット・ハミル(米国)
Def.判定3‐0:30-27、29-28、30-27
ロジャー・ホレット(カナダ)
ウラジミール・マティシェンコの代役ホレットとの対戦となったハミルは、13カ月振りの現役復帰初戦だ。左ローから左を伸ばすハミル、距離を取るホレットは左フックを空振りする。プレッシャーを与えて前に出るハミルは、右ローを蹴り込む。ホレットは右を返し、左ボディフックへ。さらに右ストレートをボディに伸ばしたホレットは、固さが取れてきたか。
ハミルは右ローから右アッパーで前に出るも、ホレットも右を返していく。左ジャブから右ストレートにつないだハミルに対し、ホレットの攻撃は常に遠距離から単発だ。ケージ際を移動するホレットに左を打ち込んだハミル。両手を下げた状態で前に出て左ジャブから右やローを繰り出す。
ダブルからシングル、さらに腰をコントロールしてテイクダウンを奪ったハミルが、亀の態勢のホレットに左のパウンドを集中させる。耳の後ろのパンチを受けながら、立ち上がる機会を伺うホレットだが、その度に腰をコントロールされパンチを受け続ける。鉄槌で右側を殴り、反対側に回ってパンチを続けたハミルは、残り10秒でホレットを絶たせてしまい、ボディを許して初回を戦い終えた。
2R、引き続きボディを狙うホレットは、右ストレートを腹に打ち込み、バックキックを繰り出す。ボディに意識がいくと、顔面のディフェンスが疎かになる――のが狙いか。続けて前蹴りをボディに放つホレットの左ボディフックをハミルがかわす。左ジャブを伸ばすハミルは、1分半が過ぎたところでテイクダウンに成功する。クローズドガードのホレットが、オープンになったことでスッと立ち上がる。1Rのようにコンビネーションが見られなくなったハミルに対し、ホレットはバックキックを再び見せる。左ボディフックをヒットさせたホレットは、右ローで思い切りハミルの左足に蹴り込み、前足を殺していく。
動きが落ちたハミル、ホレットは右ボディストレート。ハミルは踏み込みが甘くなり、動かない。しかし、終了間際でスピングバックフィストをホレットは空振りしたところでバックを許し、テイクダウンを奪われてしまった。最終回、ホレットを追いきれないハミルだが、ダブルレッグダイブを決めてパウンドを落としていく。初回のようにバックを制したハミルが、頭を押させてワキの下からアゴを狙ってパンチを落し、さらに耳の後ろを殴り続ける。
背中を見せたまま立ち上がることができないホレット、自ら横回転し引き込んでハーフを取るが、足は利かすことが出来ない。再び背中を見せたホレットにパンチを続けるハミルは、残り2分でスタンドにホレットを逃すも、直後にテイクダウンを奪い直しグラウンドへ。トップをキープし時間の経過を持つようなファイトとなり、残り1分でレフェリーがブレイクを命じる。
スタンドに戻っても、すぐにテイクダウンを決めたハミル。背中をつけたまま仕掛けのないホレットは、そのままタイムアップを迎え、ハミルが判定で勝利をモノにした。