【RFC09】ライト級王座決定T久米、鳥生のライバル韓国勢に迫る
【写真】キャリア13勝4敗。LFCでナラントンガラグに敗れたものの、その試合展開には岡見勇信や漆谷康宏らの知恵袋である磯野元氏が、「ナラントンガラグ相手に日本人にはできない試合をする」と評したナム・ウィチョル (C) MMAPLANET
15日(土・現地時間)、韓国はカンウォン道ウォンジュ市チアク体育館で開催されるROAD FC09 「BEAT DOWN」。前回大会でボブ・サップを招聘し、話題と論議を呼んだRFCでは今回、ミドル級&バンタム級に続き、3階級目の王座制定となるライト級王座決定トーナメントの戦いの幕が切って落とされる。
Text by Choi Woo suk
準々決勝、そして準決勝+決勝という2大会でチャンピオンが誕生した他階級と違い、ライト級は9月、11月、そして来年1月の3大会を通して行われ、ワンナイト・トーナメント制を敷かなくなった。このワンナイト――がないということを最大の参戦理由としているのが、日本から出場する久米鷹介だ。
久米とはパンクラス・ウェルター級時代に対戦している鳥生将大。2人の日本人ファイターが出場する同トーナメントを韓国人サイドが探ってみよう。
韓国人王者誕生にRFCが最も期待していたのが、ナム・ウィチョル。韓国MMA界黎明期のドメスティック・メジャー=Sprit MCのウェルター級(※70キロ)王者だった彼は、祖のスプリットMC版TUF=「Go! Super Korean」のシーズン2でも優勝している。
重いパンチとテイクダウン、寝技ではトップキープからパウンドを主武器とするナム・ウィチョルは、日本を経由しなかったコリアン・ファイターの代表格、スプリットMC以降はM-1 Challenge、そしてRFCと香港&マカオのLFCでキャリアを重ねてきた。そのLFCでは、ジャダンバ・ナラントンガラグの持つライト級王座に挑戦したがベルト獲得とならず、母国のナンバーワン大会での頂点を目指し、並々ならぬ気合が入っている。
腰の強さはナラントンガラグ戦でも十分に発揮しており、以前のようなフックでの豪快なKO勝ちは減ったが、堅実な戦い方でも勝てるファイターに成長している。鳥生との対戦は、テイクダウンの攻防が勝負を決める鍵となるだろう。
一方、久米の対戦相手は3月に戦う予定だったが、負傷欠場となったアームバー・キムことキム・チャンヒュンだ。キム・チャンヒュンもナム・ウィチョルと同じGO! Super Koreanシーズン2出身。ベースは柔道で、柔術もこなす彼は日本でも見せたように腕十字を始めとするサブミッションを駆使する極め系グラップラー、以前はテイクダウンの攻防に課題があったが、最近ではケージレスリング・マスターといっても過言でないキム・ドンヒョン擁するチームMADに合流し、課題の克服に心掛けてきた。
香港在住の南アフリカ人ファイターのヴィシール・コロッサを迎えうつキム・ソクモは、RFCジョン・ムンホン代表率いるチーム・フォース期待のファイター。グラウンド無視、完全スタンドマッチとなるか、あるいは裏をかいた組み技の攻防をどちらかが仕掛けるのか。蓋を開けてみるまで分からないストライカー対決だ。
■RFC09対戦カード
<ミドル級/5分3R>
メルヴィン・マヌーフ(オランダ)
キム・ジェヨン(韓国)
<85キロ契約/5分3R>
ミノワマン(日本)
ユク・ジンス(韓国)
<ライト級トーナメント準々決勝/5分3R>
鳥生将大(日本)
ナム・ウィチョル(韓国)
<ライト級トーナメント準々決勝/5分3R>
久米鷹介(日本)
キム・チャンヒョン(韓国)
<ライト級トーナメント準々決勝/5分3R>
キム・ソクモ(韓国)
ヴィシール・コロッサ(南アフリカ)
<ライト級トーナメント準々決勝/5分3R>
イ・ヨンジェ(韓国)
キム・ウォンギ(韓国)
―Young Guns―
<ミドル級/5分2R>
パク・イルチョル(韓国)
ウ・ユヨン(韓国)
<バンタム級/5分2R>
クァク・ミョンシク(韓国)
パク・グァンス(韓国)
<フェザー級/5分2R>
ジン・テホ(韓国)
ジョン・ヨンサム(韓国)
<ライト級/5分2R>
キム・ウィギュ(韓国)
イ・ジョンファ(韓国)
<フェザー級/5分2R>
キム・ヨンボック(韓国)
イ・ジョンウォン(韓国)