【UFC180】ヴェラスケス負傷欠場、マーク・ハントがヴェウドゥムとUFC暫定世界ヘビー級王座決定戦へ
【写真】日本での試合から1カ月4週間弱、メキシコで暫定世界王座決定戦出場が決まったマーク・ハント。格闘技史上例を見ないK-1&UFC制覇へ挑む(C)MMAPLANET
21日(火・現地時間)、UFCより11月15日(土・同)にUFC初のメキシコ大会のメインでUFC世界ヘビー級王座を防衛予定だったケイン・ヴェラスケスが負傷欠場、代役マーク・ハントが暫定王座を賭けてファブリシオ・ヴェウドゥムと対戦するという発表があった。
メキシコシティの収容人員2万2000人を誇るアレナ・シウダ・デ・メヒコで行われる同大会。TUF Latin Americaのフィナーレ大会であり、ブラジルとともにUFCとって将来有望なマーケットと目されるメキシコ進出第一弾が激震に見舞われている。
ヴェラスケスが練習中に右ヒザを負傷し、今大会の欠場が決まった。「こんなことになるなんて、本当に残念でたまらない。初めてメキシコで戦うことを本当に楽しみにしていたい。少しでも早くヒザを治して、トレーニングに戻りたい。この試合を楽しみにしてくれていたメキシコのファンに本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだ。この歴史的な大会に足を運べるよう願っているよ」と米国籍のメキシカン、ヴェラスケスは胸の内をリリースに寄せている。
一方、世界挑戦試合から暫定王座決定戦に挑むこととなったヴェウドゥムは、「どんな状況にも対応できる。2カ月間、メキシコでトレーニングしてきたし、現状に合わせて挑戦するだけだよ。ラテンアメリカのファンの期待に応えられるよう引き続き準備をして、試合に辿り着きたい」とヴェラスケスの欠場には言及せず、自身の取り組みと気構えについて口にした。
また日本大会のロイ・ネルソン戦から2カ月弱というインターバルで暫定世界戦に臨むこととなったマーク・ハントのコメントもリリースに掲載されており、「もう一つのワールドタイトルを戦える機会が巡ってくるなんて、神の思し召しがあったかのようだ。普通はこんなこと、あり得ないだろう。例えショートノーティスでの試合といえども……K-1で頂点に立ち、今度はUFCだ。言葉にできないね。明日にもメキシコへ行き、出来る限りの準備に取り掛かる。とにかく向こうの気候や環境に適応すること。そこが凄く大切になってくる。トップレベルのファイターと戦うんだ、何も失うモノはない」と語っている。
UFCにとってはUFC176のキャンセル、178のJJ×DCの延期、さらに今回のヴェラスケス欠場と頭の痛いメインイベントの対戦変更劇が続いている。メキシコのファンにとってヴェラスケスの欠場のショックの程は計り知れないが、日本のファンからするとハントの暫定王座決定戦出場は、その後の正規王座挑戦に通じてくることもあり、非常に楽しみな一戦となる。