【UFN54】高い完成度!! アスンソンがキャラウェイを掌の上で転がし7連勝達成
<バンタム級/5分3R>
ハファエル・アスンソン(ブラジル/4位)
Def.3-0:30-27,30-27,30-27
ブライアン・キャラウェイ(米国/10位)
試合はアスンソンのローでスタート。キャラウェイも左を振り回して、接近する。この荒い左からまっすぐ伸びる右ストレートが曲者のキャラウェイの打撃。接近戦ではアッパーも見せる。アスンソンもアッパーを入れ、オーソからサウスポーへスイッチする。そしてローを当てるとオーソに戻す。キャラウェイのシングルは余裕をもって防ぎ、距離を取り直す。キャラウェイはワンツーで突っ込むと、組んだアスンソンがエルボーを打って離れる。残り80秒でアスンソンがテイクダウンへ、キャラウェイに尻餅をつかせる。アスンソンはボディにヒザを入れて間合いを取り直すと、左飛びヒザを顔面に入れる。左目の周囲をカットしたキャラウェイ、1Rはアスンソンのラウンドとなった。
2R、キャラウェイが右を当てる。組み付いたアスンソンは離れて、足払いのようなローからパンチへ。キャラウェイは右ハイを蹴り込み、アスンソンはこれを受けながらテイクダウンへ。すぐに間合いを取った両者、ローを蹴り合い、右ストレートのフェイクからキャラウェイがダブルレッグを決める。バックに回ろうとしたキャラウェイを振りほどぎ、振りほどきアスンソンはスタンドへ戻る。再びダブルレッグでテイクダウを奪ったキャラウェイに対し、アスンソンはスイープからスタンドへ戻る。
アスンソンは左ヒザを顔面に届かせたが、キャラウェイは構わず間合いを詰めていく。さらに左ハイを蹴り込んだアスンソン、首筋に軽くヒットする。続いて後ろ回し蹴りをテンプルにヒットさせたアスンソンは、前に出てきたキャラウェイに左を打ち込み、ヒザに続ける。テイクダウンを2度決めたキャラウェイ、打撃で優勢だったアスンソン、ジャッジはどちらを支持したか。
最終回、キャラウェイは2Rを取られた判断すると、一本かKO勝ちしかない。そのキャラウェイが右を伸ばし、距離を詰めてテイクダウンを仕掛ける。アスンソンもヒザで応え、四つ組みになるといなして距離を取る。アスンソンの左フックに抜群のタイミングでテイクダウンを合わせたキャラウェイだが、スプロールされる。左ヒザを有効に使い、逆にシングルからテイクダウンを狙ったアスンソンだが、ここはキャラウェイも防御する。キャラウェイは打撃なしにダブルレッグを仕掛けるが、汗もかいており倒すのは困難だ。
組んだ状態でもヒザを突き上げるアスンソンは、キャラウェイの組みにギロチンを合わせる。がぶりからアスンソンはヒザを入れて、離れる。そして、キャラウェイの前進にダブルレッグを合わせポイントゲット。無理せずスタンドに戻ったアスンソンは、左フックでキャラウェイをぐらつかせるなど、キャラウェイを掌の上で躍らせたような展開に持ち込みタイムアップへ。試合終了と同時に両手を高々と掲げたキャラウェイだったが、ジャッジは3者ともフルマークでアスンソンを勝者に選んだ。王座挑戦は待ちぼうけを食らっているアスンソンだが、これでオクタゴン7連勝とし強さを示した。