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【UFN212】盤石。カウンター、蹴り足を掴んでヘビーショット&TDでアスンソンがヘンリーに快勝

<バンタム級/5分3R>
ハファエル・アスンソン(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ビクター・ヘンリー(米国)

間合いの測り合いのなかで、構えを変えるアスンソンにヘンリーが右を当てる。ワンツーの牽制に続き、右前蹴りと右ミドルのヘンリーだがアスンソンがキャッチして殴っていく。ケージの前で戦うアスンソンが右ロー、ヘンリーも同じ技を返し右前蹴りからスイッチして右を伸ばした。直ぐにオーソに戻したヘンリーは、腹を蹴りシングルを切る。足の抜き際にパンチを受けそうになったが、間合いを取り直した。

アスンソンが組んでクリンチも、固執することなく離れる。打の局面で圧を与えるのはヘンリーだが、右に合わせてアスンソンが組んでいく。ここも金網に詰めてからすぐに離れたアスンソンは、右ミドルを蹴られ左ハイを狙われる。ヘンリーは右ミドルをキャッチされて殴れらるも、打撃の間合いに戻ると前蹴りを腹に決める。内回り蹴りを見せたヘンリーは、右を2発放って時間に。

2R、圧を掛けるヘンリーがスピニングバックキック、アスンソンも回転系の蹴りを返す。アスンソンがケージ前を移動する展開は変わらず、ヘンリーは前蹴りを入れる。アスンソンの右をヒット、ヘンリーは右後ろ回し蹴りを空振りしてバランスを崩しガードを取る。ハイガードのヘンリーに鉄槌を落としたアスンソンは、腕十字をかわしてパスを狙う。重心を掛けるアスンソンから逃れスクランブルしたヘンリーは、立ち上がり際のアスンソンのハイキックをなんとかかわして正対した。

ヘンリーの右を被弾した直後、右を返したアスンソンは右の蹴りを掴んで、重い右のパンチを連打して押し倒すようにトップに。下になったヘンリーは腕十字狙いから、ハイガード、足も狙うがヒザを頭に置いたアスンソンは肩口にそのヒザを入れる。足を取るヘンリー、取られた足に重心を掛けて防ぐアスンソンがパウンドを打ち込む。背中を預けて立ち上がったヘンリーだが、後方から左フックを打たれこの回を失った。

最終回、アスンソンが左フックを当て、続いて右もヒットさせる。ヘンリーは前に出るが組まれてヒザを受けそうになる。圧を掛けパンチを伸ばすヘンリーだが、アスンソンも拳を振るってシングルへ。ここでヘンリーは手痛いテイクダウンを決められる。すぐに後方回転からスクランブルで、ヘンリーがスタンドに戻る。パンチを当てたアスンソンは、シングルレッグからダブルも、ヘンリーが切る。直後のスタンドの攻防ではアスンソンが右をヒットする。

さらに左を決めたアスンソンは、右を被弾してもヒザを突き上げる。ヘンリーは右ミドル、組まれてもケージに押し込んで離れる直後にワンツーを決めたアスンソンがシングルレッグで右足を掴み、執拗にケージに押し込む。左腕を差して耐えるヘンリーだが、ケージに詰められた状態で時間が過ぎる。右足のレッグリフトから頭を突っ込むアスンソンから、離れることができないヘンリー。残り10秒でリリースしたアスンソンは、タイムアップと共に納得したような笑顔を見せた。

一転ウィナーコール前から涙を見せたアスンソンは「凄く感情的だよ。みな、ここに来てくれてありがとう。エクストリーム・クートゥアーのコーチが僕に扉を開いてくれて、PIで準備して最高のコンディションだった。40歳だし、色々言われていることは分かる。今後はどうするか……。カウンター重視のファイトはファンが喜ばないかもしれないけど、僕は自分のスタイルで戦う。クレイジーなファイトはしない」と話した。


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