【UFN54】5日前に出場決定したケラデスが、アイルランド勢にストップかける
<フライ級/5分3R>
クリス・ケラデス(米国)
Def.3-0:29-28,29-28,29-28
パトリック・ホロハン(アイルランド)
右ローから右前蹴りを見せたホロハン、さらに左右のローを蹴り込んでいく。ケラデスはホロハンの蹴り足をキャッチしてケージに押し込み、右の縦ヒジを繰り出す。しかし、この攻撃でバランスを崩しホロハンがテイクダウンに成功。すかさずパスに成功したホロハンは、立ち上がり際にボディに蹴りを見せる。ケラデスは右をヒットさせ、一瞬動きが止まったホロハンが組み付いていく。ここで2度目のテイクダウンに成功したホロハンが腰をコントロールしてヒザを顔面に突き上げ、逆側にテイクダウン。
そのままバックに回ると両足をフックしRNCを狙う。左手首を掴んでディフェンスするケラデスだが、ホロハンはたすき掛けにとっており、立ち上がろうしたところで、タイトに腕を滑らせていく。ここはラウンド終了となりケラデスが逃げ切った。
2R、四つ組みからケラデスがヒザを突き上げる。ホロハンの横捨身を崩し、ケラデスはトップを取り上四方へ。体を入れ替えシングルを取りに来たホロハンに対し、ケラデスがギロチンを仕掛ける。右手で絞めながら、ホロハンの右手を抱え込む形ではさすがに無理があったか、頭を抜かれたケラデスはトップを奪われてしまう。パス狙いからヒジを落とすホロハンは、腕十字狙いからスイープを許しそうになり、直後にダブルレッグから肩に担がれテイクダウンを許す。
ケラデスはマウントを取り左右のパンチを連続で落としていく。シザースの形を取ることができなかったホロハンは腕十字を取られそうになったが、初回とは反対に時間に救われた。インターバル中にふらつくホロハンを見て、セコンドが試合が止められないよう大声でアピールする。最終回、ホロハンがすぐに組み付くがテイクダウンは奪えない。逆にシングルに取ったケラデス、ホロハンはキムラ・クラッチから後方に投げを狙う。そのままガードに移行したホロハンの三角絞めを抜けたケラデスが、トップを取りパウンドを落としてパス。サイドからマウントを狙うケラデスは、左腕を差してきたホロハンのバックを狙う。
ガードを取り直したホロハンはヒールを仕掛けるも、足を抜かれてパンチを受ける。残り10秒で三角からエルボーを繰り出したホロハンだったが、担いでトップをクリアーに奪取したケラデスが、勝利を絶対的なモノとした。結果はジャッジ三者とも29-28をつけ、5日間のショートノーティスで試合出場受けたケラデスが、コナー・マクレガーにリードされたアイリッシュ・パワーにストップをかけた。