【ROC41】東部からベルトを巻いて、UFCに歩を進めるのは誰だ??
【写真】強烈なパンチが持ち味のエド・ゴードン。セラ&ロンゴの愛弟子が、ROCのベルトを巻き、UFC出場を手繰り寄せることができるか(C)Keith Mills
明日15日(金・現地時間)、ニュージャージー州アトランティックシティのトロピカーナリゾート&カジノで、イーストコーストの人材育成大会ナンバーワン・イベント=Ring of Combatの41度目の大会が開催される。
ある意味、ROC王者→UFCデビューという道が開けているといっても過言でない同イベントで、今大会には東部の有望ジムで期待されるファイターが、5分×3Rのメインファイト=階級の王座決定戦に顔を揃えている。
メイン出場のユライア・ホールは、元は空手道場だったが、MMAでも著名なタイガー・シュルマンの所属で、キャリア6勝2敗。クリス・ウェイドマンに敗れ王座を明け渡した過去を持つ。そのホール、2敗の相手は前述したウェイドマンとコスタ・フィリッポウ、つまり彼に勝利したファイターはUFCへと歩を進めていることになる。
【写真】打撃はパワフル、ヒールフックなど足関節も使いこなすユライア・ホール、ちょっと怖い……(C) KEITH MILLS
現在2連勝中で、グルジアからやってきたノダル・クダクザシビリと対戦する。クダクザシビリは記録上は5戦5勝となっているが、その実、旧ソ連ということもあり記録に残らない試合を多くこなしているとみられている。
下地はサンボだが、ロシア系のファイターはレスリングとパンチに優れているケースが多く、情報は圧倒的に少ないが、ホールも油断できない相手といえるだろう。セミのフェザー級王座決定戦では、ROC39で王座に就いたジェフ・レンツがベルトを返上した模様で、レンツの手放したベルトに挑むのは、ジェイムス・ジェンキンスとギルヘルモ・サーメントの二人。ジェンキンスはセラ・ロンゴ所属でMMAデビュー以来5連勝を達成している。
フィリッポウ、そしてアル・イアキンタに続き、王座とともにオクタゴン入りに近づきたいジェンキンス。3勝6敗という黒星先行のリザルトしか残していないサーメントとの王座決定戦は、いわばベルト奪取がお膳立てされた一戦とみてよいだろう。
ヒカルド・アルメイダの黒帯で、4月にUFCデビューを果たしたトム・デブラスが返上したライトヘビー級王座を継承しようとケージに足を踏み入れるのは、エド・ゴードンとカーロス・ブルックス。ゴードンもまたセラ・ロンゴ所属で、これまでアマチュア時代からROCでキャリアを重ねてきた。アマでは3連勝、プロデビュー後も4連勝中で、戦績4勝1敗のブルックスとイーストコースト若手ナンバーワン決定戦に挑む。
バンタム級王座決定戦は、ある意味最注目のジミー・リベラの登場となる。彼もまたタイガー・シュルマン門下で、エイブル・カラムを下しKOTCフライ級(※135ポンド)王座を既に獲得している。TUF14にフェザー級で参加したが、イリミネーションラウンドで準優勝したデニス・ベルムディスに敗れているリベラだが、キャリア8勝1敗で非常に安定した戦いぶりで、接戦に強いのが強味だ。ジェスティン・ヒッキーに勝利して、ROCのベルトを手に一度は閉じてしまったUFC出場に再びトライできるのか、当大会でも要注目のファイターだ。
■ROC41主な対戦カード
<ROCミドル級王座決定戦/5分3R>
ユライア・ホール(米国)
ノダル・クダクザシビリ(グルジア)
<ROCフェザー級王座決定戦/5分3R>
ジェイムス・ジェンキンス(米国)
ギルヘルモ・サーメント(米国)
<ROCライトヘビー級王座決定戦/5分3R>
エド・ゴードン(米国)
カーロス・ブルックス(米国)
<ROCバンタム級王座決定戦/5分3R>
ジミー・リベラ(米国)
ジャスティン・ヒッキー(米国)