【TUF15】クルイックシャンクがティックルを振り切って判定勝利
<ライト級/5分3R>
ダーロン・クルイックシャンク(米国)
Def.判定3-0:29-27、29-27、29-27
クリス・ティックル(米国)
いきなり左ハイからテイクダウンを狙ったクルイックシャンク。ティックルがギロチンで迎え撃つ。アゴの前にある手を押し戻そうとするクルイックシャンク、ティックルは自ら技を解いてクローズドガードへ。クルイックシャンクは左エルボーを見せ、腰を浮かせる。やや距離を取ろうとしたクルイックシャンクに対し、距離ができて立ち上がったティックル。
クルイックシャンクは小内刈りでテイクダウンを奪う。と、ティックルがガードから蹴り上げを見せ1ポイントの減点を受ける。インターバル後、距離を詰めシングルレッグでクルイックシャンクをケージ詰めたティックルだが、またしても小内刈りでテイクダウンを奪われる。インサイドからエルボーを落とすクイックルシャンク、ティックルはクローズドガードで懸命に頭を引き寄せる。ケージにティックルを押し込んだ状態で、クイックルシャンクは細かい右エルボーを落とし続けてラウンド終了を迎えた。
2R、後回し蹴りを見せたクイックルシャンクは、右ローを決めるが、距離を詰めたティックルが気みつきながらアナコンダチョークへ。強引な仕掛けは決まらず、再びガードを強いられるティックル。潜りにいくが、クイックルシャンクも巧みにバランスを取り、トップをキープする。インサイドガードからは再びエルボーを落とすが、レフェリーがブレイクを命じる。
左ハイを入れたクイックルシャンクだったが、直後にティックルの右を受けてダウン。バタフライガードでパンチを落させないように努めて、ダメージからの回復を図る。ティックルは体を起こしてパウンドを落すも、クイックルシャンクが再びバタフライガードへ。ハーフから潜るクイックルシャンクにエルボーを落とすティックルは脇を差して、ネックロックへ。クイックルシャンクは潜りの状態で固めて、何とかこのラウンドを凌いだ。
最終回、すぐに距離を詰めようとしたティックルに対し、クイックルシャンクが右ローを振り下ろす。ミドルも決めたクイックルシャンクだが、蹴り終りでパンチを受けてしまう。組み合いのなかで小内刈りが決まらず、トップを許すなどクイックルシャンクの消耗が目立つ。ティックルはサイドから、ガードに戻してきたクイックルシャンクのバックへ回り込む。
しかし、ここで前方に振り落されてしまい、再び細かいエルボーを受けてしまう。上体を起こして勢いのある左エルボーを落としたクイックルシャンクは、腰をコントロールしてティックルを立たせないようにするが、ティックルがリバーサルを仕掛け立ち上がる。その瞬間、小内刈りでテイクダウンを奪ったクイックルシャンクは、ニア・マウントの状態でパウンドを落す。ティックルは胸を合わせて組みつくが、クイックルシャンクはダースチョークへ。体を反転したティックルから、首を引抜いてサイドへ。亀の態勢になったクイックルシャンクは、バックを取りに来たティックルを前転しながら振り落しトップを奪い返すと、そのままタイムアップに。
両手を広げた勝利をアピールするティックルだが、1Rにペナルティがあるため良くてドローまでしか挽回できてはいない。果たしてジャッジは3者とも29-27でクイックルシャンクを支持、結果的に2Rを奪取していた彼がペナルティに関係なく勝利を掴んだ。