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【TUF15】第10週:ビチェルとイアキンタ生き残る。ベラォン登場!!

Iaquinta vs Ogle

【写真】 打撃戦で決着をつけたアル・イアキンタ。テンプルを打ち抜いた最後の一撃は見事だった (C) UFC

FXで中継され、試合がライブ中継されるようになったTUFシーズン15も、余すところ2週間のみ。18日(金・現地時間)の中継分では準々決勝残りの2試合が行われ、まずチーム・クルーズ唯一の生き残りヴィンチ・ビチェルが、クリス・サンダースに判定勝ちを収めると、続いてチーム・フェイバー同士の一戦=アル・イアキンタ×アンディ・オグル戦が始まった。

<ライト級/5分2R+延長R>
アル・イアキンタ(米国)
Def.1R4分44秒 by TKO
アンディ・オグル(英国)

左ローを見せたオグルに、イアキンタも右ローを返しフックを打ち込む。ローをカットするわけでもなく、踏ん張ることもないイアキンタ、試合が長引けばどのような影響を与えるか。左ハイから、右フック、左ミドル、さらに右ローと連続して攻撃するイアキンタに対し、オグルは左を振るって前に出るもバックステップでかわされてしまう。右ローから左右のフックを打ち込むイアキンタは、右アッパーとパンチを続け、オグルは右目の周囲をカットする。

左ハイを放ったオグルは右から左とコンビネーションを見せるが、イアキンタのカウンターを受ける。一旦、距離を取ったイアキンタが、右ローを蹴り込む。ローを蹴らなくなったオグルは、右を受けてダウン。起き上がったところをがぶられ引き込む。立ち上がったところに、再び右フックをテンプルに打ち込まれたオグルがダウンし、レフェリーが試合をストップ。

チーム・フェイバー同士の対戦だけに、TKO決着にもUFCジムは拍手の音が鳴り響くだけで、静かなまま。勝者イアキンタも、「僕らはずっと一緒にスパーリングをしていた」と微妙な表情だった。次週シーズン最終週で組まれる準決勝は、ジェイムス・ヴィック×マイケル・ヒエサ、ヴィンチ・ピチェル×アル・イアキンタと発表された。なお、番組の最後にダナ・ホワイトからドミニク・クルーズの負傷を受け、バンタム級暫定世界王座決定戦がユライア・フェイバーと、ヘナン・ベラォンの間で行われることが発表され、ベラォンがUFCジムに姿を現し、ユライアとしっかり握手をかわした。

最後にTKO負けしたオグルに司会のジョン・アニクが、「6月1日のTUFフィナーレで、その雄姿が見られることを願っている」と話しかけるシーンが見られたが、TUFは非公式戦とはいえ、TKO負けをした選手が、2週間後にオクタゴンで戦うようなことがあれば、それはそれで問題だ。エンターテインメントである一方、スポーツとしてMMA普及の一翼を担ってきたTUF内でのコメントとしては、あまりにも軽率であったとしかいいようがない。

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