【UFC FUEL】最後まで攻め続けたセラーニ、余裕の展開で判定勝ち
<ライト級/5分3R>
ドナルド・セラーニ(米国)
Def.判定3-0:30-27、30-27、30-27
ジェレミー・スティーブンス(米国)
身長で上回るセラーニに対し、左ローを見せるスティーブンス。そのローをカットするセラーニへ、スティーブンスは勢いのあるフックを放っていく。
すると、ローを蹴り込んだセラーニも足払い、左ミドルと蹴り技を多用する。ローも左インサイド、右アウトサイドを蹴り分け、前蹴りを織り交ぜるセラーニに対し、スティーブンスは踏み込んでフックを見せるが、届かない。ローで前足を崩しにいったセラーニは、ローと見せかけてハイも放っていく。ローを踏ん張るために前傾姿勢になったスティーブンスにアッパーを打ち込むなど、セラーニが翻弄する。
左目の周りを早くも真っ赤にしたスティーブンスは、フックにヒザまで合わされてしまう。終了間際に飛びヒザをヒットさせたセラーニが、1Rを圧倒的に支配した。手を常に動かし、打ち始めを悟らせないセラーニは、拳に注意を集中させておいて、楽々とローを蹴り込む。
スピニングエルボーとかさになって攻め込むセラーニ。フックにボディ、ワンツーで動きを止めたスティーブンスのテイクダウン狙いはスプロールし、右足払いを仕掛け、ボディ、ジャンピングニーの着地後に左フック、アッパーでガードを固めるスティーブンスに、またもローを決める。
左アッパーから右ロー、スティーブンスをいたぶり続けるセラーニ。ローで崩れたスティーブンスに左右のフックを連打し、左ローで前足をえぐり、残り30秒ではテイクダウンを決めるなど、完全にスティーブンスを翻弄したセラーニだが、ガードからのエルボーで頭部をカットし、試合は最終ラウンドに。
ローが急所に入るアクシデントで泣きっ面に蜂状態のスティーブンスは、正座をして回復に努める。再開後、右ローを入れたセラーニはリーチのアドバンテージがなくなる接近戦も果敢に仕掛ける。
スティーブンスも組んでヒザを見せるなど、懸命に抵抗するが、ヒザをボディに受けるなど、自分の距離で戦うことが出来ない。ローで遂に崩れたスティーブンスをスタンドで待ち受けるセラーニは、大振りになるスティーブンスのフックを軽くよけて、右ローを蹴り込む。
打つ手のないスティーブンスは、右フックに左ミドルを合わされ、どうしても距離を詰めることができない。スーパーマンパンチからの足払いは、持ちこたえられたセラーニだが、残り30秒も全く危なげなく、マウスピースを吐き出したスティーブンスの攻撃を見切ると、最後は足を止めての打ち合いまで見せる余裕の展開で、最後まで攻め続けた。