【UFC145】クレメンツがUFC初陣でスプリット判定勝利
<ウェルター級/5分3R>
クリス・クレメンツ(カナダ)
Def.判定2-1:30-27、29-28、28-29
キース・ウィスニエフスキー(米国)
距離を詰めてテイクダウンを狙うウィスニエフスキーは、足を払ってトップを奪取。そのままサイドマウントの状態に。すぐにマウントを取ったウィスニエフスキーだが、バックに回ろうとした瞬間にクレメンツが距離を取り、足を抜くことに成功する。
直後に再びバックを取ったウィスニエフスキーに対して、クレメンツはここでも勢いをつけて回転し、ハーフガードに持ち込んだ。その後、ブレイクが掛かり試合がスタンドに戻ると、互いにパンチを打ち合い、ともにダメージを受ける。
力が入り、バランスが乱れるクレメンツのパンチだが、カウンターを放つウィスニエフスキーに思い切り拳を打ち込む。この無軌道なパンチを嫌がったウィスニエフスキーが、引き込むようにキャンバスに腰をつけるが、直後に三角絞めへ。首を抜いたクレメンツは、スタンドに戻ると、荒いパンチでウィスニエフスキーに連打を許さない。
2R、ウィスニエフスキーの荒いパンチにカウンターを合わされ、グラウンドでトップを譲ったクレメンツだったが、ケージを利用し立ち上がる。ここでクレメンツが離れ際にスピニング・バックフィストを見せるも、空振りに。
思い切り姿勢を乱しながら、右フックを放つクレメンツは後ろ廻し蹴りが空振りに終わり、組みついてもテイクダウンを奪えない。続いて両ワキを差して、テイクダウンからバックに回り込む。片腕のリアネイキドチョークで、よもやという場面を作った。
バックを取ったままウィスニエフスキーに対し、後方へエルボーを連続でクレメンツが放つ。このヒジでダメージを受けたウィスニエフスキーは、ラウンド終了間際にマウントを許し、エルボーを落とされて2Rを終える。
最終回、テイクダウン狙いのウィスニエフスキーにヒザを当てたクレメンツは、逆にシングルを仕掛け、テイクダウンを狙う。ここをしのいだウィスニエフスキーだが、ワンツーを受けてケージ際まで押し込まれる。残り2分半となり、ボディフックから顔面へとパンチが当たるクレメンツは、殴っては距離を取るという戦法に。
ウィスニエフスキーも左を打ち返すと、組みついてケージにクレメンツを押し込む。離れ際にクレメンツのパンチを受け、さらにボディから豪快に振り回す左右のフックを受ける。続くワンツーから、顔面へのヒザでダウンしたウィスニエフスキーは足を絡めたガードを見せたが、終盤は完全にクレメンツのペースで試合は進み、そのままタイムアップへ。
結果、2試合連続のスプリット判定でクレメンツがUFC初陣で勝利を手にした。