【UFC149】SEXYAMA、カナダでチアゴ・アウベスと復帰戦
10日(火・現地時間)、UFC Tonight内で7月21日(土・同)にカナダアルバータ州カルガリーのスコティア・サドルドームで開催されるUFC149で、秋山成勲がチアゴ・アウベスと対戦することが明らかになった。
【写真】フィジカル、打&倒と勝てるピースは持っている秋山成勲。あとはそのピースを繋げ、判定勝ちできるスタイルを確立した上での一本、KOを目指してほしい (C) MMAPLANET
UFC JAPANのジェイク・シールズ戦でウェルター級転向も判定負け。4連敗となり、今後の進退について含みを持たせたコメントを残していた秋山は、再びオクタゴンに上がり、一度は世界王座挑戦を経験しているアウベスという猛者と戦うことになった。
09年のタイトル挑戦後は2勝3敗と黒星先行となっているアウベス。持ち味の打撃に加え自らテイクダウンを仕掛ける新スタイルで、生き残りを賭けている。日本大会=UFC144の翌週に行われたシドニー大会でマーティン・カンプマンに逆転一本負けを喫しているとはいえ、その直前まで打撃を散らし、テイクダウンでトップを奪うなど試合を優位に進めていた。
秋山もまた、敗れたとはいえシールズ戦で金網際では見事なテイクダウンディフェンスを見せており、90キロ近くまでリカバリーするアウベスと比較しても、遜色ないフィジカルを誇っている。
シールズ戦で見えた秋山の課題は、テイクダウンディフェンスを気にする余り、持ち味の打撃の勢いが削げてしまったこと。左からの大外刈りなど、今もまだ多くのMMAファイターが持ち合わせていない柔道流のテイクダウンを持つ秋山の身体能力を持ってすれば、後ろ足重心でワキを締めた状態でもパワーのあるパンチが繰り出せるはず。
倒せば寝技に拘る必要はなくパウンドを2、3発まとめて立ち上がるなど、徹底したスコアリングでポイントアウトも可能だ。以前ほど、足を使って相手の打撃が届かない距離に留まることがなくなり、パンチを被弾するケースも見られるアウベスだけに、秋山にも十分に勝機がある――タフな生き残りを賭けた一戦となるだろう。
なお、同大会ではジョージ・ループが、アントニオ・カルバーリョと対戦するフェザー級マッチアップも正式決定している。2月のUFC JAPAN後、福田力に続き、秋山の出場が決定した日本勢、6月22日のFX大会出場選手も確定しつつあるなど、サムライUFCファイターもそろそろ次の対戦が固まり出しそうだ。
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