【Bellator122】マクドノー、コレシュコフの打撃の圧力に屈す
<シーズン10ウェルター級T決勝/5分3R>
アンドレイ・コレシュコフ(ロシア)
Def.3-0:30-27, 30-27, 30-27
アダム・マクドノー(米国)
すぐに前に出て左ローを放ったコレシュコフ。マクドノーも右ローを返す。右回りのマクドノーに右ハイを蹴っていったコレシュコフは、続いて右の後回し蹴り。これは空を切ったが、プレシャーを与えていく。奥足にシングルに出たマクドノー、簡単に切ったコレシュコフが重い右ローを入れる。マクドノーのハイにパンチを合わせようとしたコレシュコフが、続いて距離を詰めて左フックを打ちこむ。ケージ際にマクドノーを追い込み、コレシュコフが再び右の後回し蹴りを見せる。これが頭を掠め、いよいよプレッシャーを強める。と、左フックから右アッパーを打ち込んだコレシュコフが攻勢に出る。
ヒザ蹴りにテイクダウンを合わせようとしたマクドノーだが、コレシュコフは苦も無くスプロールして起き上がると、左フックをヒットさせる。懸命に距離を取るマクドノーは、左ヒザを受けながら組みつくと、ケージにコレシュコフを押し込む。体を入れ替えたコレシュコフは、右アッパー、背中を向けて逃げるマクドノーが正面を向くと、ヒザ蹴りから右フックを打ちこみラウンドを圧倒した。
2R、開始早々ローシングルを仕掛けたマクドノーだが、これは決まらない。コレシュコフは右オーバーハンド、マクドノーもようやく得意の左フックを放つ。それでもすぐにケージ際まで下がってしまうマクドノーはテイクダウンも打撃も距離が遠い。と、コレシュコフの右後ろ回し蹴りを顔面に受け、ケージ際にマクドノーが吹っ飛ばされる。すぐに組んでコレシュコフをリフトしたマクドノーだが、テイクダウンは奪えない。着地したコレシュコフが組みついてマクドノーをケージに押し込む。
マクドノーのヒザ蹴りに、ヒジで対抗したコレシュコフは距離を取るとシングルを潰す。ついに引き込んだマクドノー、コレシュコフは足を捌きながら長いリーチを生かしてパウンドを落す。後方回転から正対し足を取りにきたマクドノーに対し、コレシュコフはバックに回ってパンチを落す。前方に駆け出すようにスタンドに戻ったマクドノーだが、コレシュコフのアッパーの圧力の前に、パンチは当たっていないにも関わらず尻餅から引き込む。残り30秒、立ち上がったマクドノーに対し、離れ際に思い切り右フックを打ち込んだコレシュコフ、再びスピニングバックキックを叩きこみ、2Rも圧倒的な強さをみせた。
最終回、コレシュコフは左ミドルから距離を詰める。離れるマクドノー、ケージ中央に戻るローから左を伸ばす。余裕をもってバックステップしたコレシュコフは右ローをカットし、右ストレートを伸ばす。USAコールのなか、左ストレートを受けたマクドノーが後退。何度も切られ続けるシングルを仕掛け、コレシュコフがギロチンを狙うシーンも。起き上がったマクドノーは左インサイドロー、またもシングルを仕掛けコレシュコフにバックを譲る。脇腹にヒザ蹴りを入れたコレシュコフは、ガードを取ったマクドノーに左のパウンドを落す。
既にサバイブが目的となったようなマクドノー、後方回転からもう一度引き込み両ワキを抱え、クローズドガードに。残り30秒、ブレイクが掛かるとマクドノーは時間を掛けて立ち上がり、コレシュコフのパンチに懸命に下がる。最後の最後にシングルレッグで尻餅をつかせたマクドノーだが、判定で勝ち目はなくフルマークで勝利したコレシュコフが、シーズン7に続きウェルター級Tを制覇。ドゥグラス・リマへの挑戦を決めた。