【RFC16】ユン・ドンシクと対戦、福田力 「固めて勝ちたくない」

【RFC16】ユン・ドンシクと対戦、福田力「固めて勝ちたくない」

2014.07.25

福田力

【写真】計量後、ジョン・ムンホンRFC代表を挟んでユン・ドンシクと福田力(C)MMAPLANET

26日（土・現地時間）に韓国クミのパク・チョンヒ体育館で開催されるRFC16。同大会で福田力がユン・ドンシクと対戦する。

かつて日本のメジャー団体で戦ってきたユン・ドンシク戦に向け、福田はどのような想いでいるのかを尋ねた。

――計量を終え、体調的にはいかがですか。

「そうですね、順調です」

――5月に予定されていたソン・ヘソク戦がキャンセルとなり、1月の試合から結果的に7カ月間、試合が空いてしまいました。

「自分がケガをしたわけでもないですし、あの時点で試合に向けて作ることもできていました。試合が無くなって、気持ちをリセットする意味で1、2週間休みを入れ、それからまたコンスタントに練習してきました。だから、前回よりも良い状態で仕上がっていると思います。

そういえば、ソン・ヘソクが計量会場にいたんですけど、めちゃデカかったですよね（笑）。最初、分からなかったです。ヘビー級ですよね、びっくりしちゃいました。ミドル級で戦うなら、あそこまで大きくなるのはまずいですね（苦笑）」

――今回のオファーは、最初からユン・ドンシクが相手だったのですか。

「そうですね。これまでRFCで出ていたわけじゃないし、戦うことになるとは思ってもいませんでした。だからオファーを受けた時はビックリしました。自分のRFCでの役割は、韓国の期待の若手選手と戦うこと。そういうマッチメイクが続くと思っていたので、PRIDEやHERO’S、DREAMで戦っていた選手なので、名前を聞いてモチベーションは上がりましたね」

――計量後の韓国メディアの質問に対し、メルビン・マヌーフ戦について言及していました。

「打撃戦で押されていたんですけど、しっかりと目を開けて反撃のチャンスを伺って戦っていました。そして2Rにテイクダウンからバック、亀になり腕十字で勝った試合でした。あの試合からも、腕十字は形にもっていけば取れるんだと思います。マウントからの腕十字も強いですし、色々なレパートリーを持っていますね。他の攻撃も勿論、気を付けないといけないですけど、腕十字は最も警戒が必要だと思います。

どちらかというと、自分が攻めている流れのなかで腕十字を極めているので、あの体制に入らせないことが大切になってきます。四つ組からだけでなく、片足、両足を取ってからテイクダウンもできますし、そういう形に入らせないことが重要です」

――つまり、打撃戦からペースを握らないといけない試合になるわけですね。

「スタンドで圧力を掛けるのは当然ですが、そこだけに拘らずに臨機応変にテイクダウンもまじえて戦い、上から削っていきたいですね。勝利が一番大切なのですが、上から固めて勝つような試合はしたくないです」

――ユン・ドンシクはDREAM後は韓国で2試合戦っただけで、年齢も41歳。実際に戦ってみないと分からない部分もありそうです。

「ただ、意外と体も作れていましたし、最高の時の状態を想定して戦おうと思っています。練習も岡見（勇信）さんがオーソに構えてスタンドの相手をしてくれたり、寝技でも積極的に腕十字を取りに来てくれて……。そういう練習のなかで、修正点も見つかりましたし、凄く助かりました」

――練習場所は引き続き変わりなく慧舟會東京道場、チーム・CLIMB、GRABAKAで行なっている形ですか。

「そうですね。岡見さん、新村優貴選手、安西信昌選手、長谷川賢選手、あと高瀬（大樹）さん、河口（雄介）選手、草柳（草MAX）さん、シング・ジャディブや辰巳（豪人）君たちと練習しています。重量級の良い選手が集まった練習ができていますし、ボクシングと柔術も続けているので、スパーだけの練習にもなっていないです。ドリルやテクニック練習も充実していたので、凄く良い練習ができました。水抜きも1・5キロぐらいだったし、しっかりと仕上がっているので、全力で明日、勝つことに集中します」