【ONE03】川尻&今成、シンガポールでしっかり一本勝ち
【写真】三角絞めでドナルド・サンチェスから一本勝ちを奪った川尻達也、フェザー級転向後3連勝を果たした (C) MMAPLANET
31日(土・現地時間)にシンガポール・インドアスタジアムで行われたONE FC03「War of the Lions」。4人が出場した日本勢、川尻達也&今成正和が1R一本勝ち、白井祐矢は判定負け、中西良行は負傷ノーコンテストとなった。
セミファイナルに出場した川尻達也は、KOTC世界バンタム級王者エディ・サンチェスと対戦、試合開始早々にテイクダウンを奪うと、サンチェスのハイガードからの鉄槌に嫌な顔をするシーンもあったが、得意のパス狙いからマット・ヒューズ・ポジション&エルボーを狙う。ここでブリッジを合わされて下になった川尻だが、落ち着いて三角絞めに捉え、珍しいガードからの攻撃でタップを奪った。
アンダーカード出場となった今成は試合開始早々、ハイキックの空振りからガードを取ると、そのまま距離を詰めてきたケビン・ベリンゴンに速攻のヒールフック。鉄槌を一発受けたが、3度、4度と足を組み変え、最後はヒールホールドで一本を奪い、ベリンゴンを病院送りにしている。
【写真】フィリピン、ラカイ・ウシュー勢のエース=ケビン・ベリンゴン、攻め急ぎ、今成正和の罠に完全にはまった(C)MMAPLANET
白井はイヴォルブMMA所属のファブリシオ・モンテイロと対戦し、序盤はステップワークと蹴りを有効に使ったが、真っ直ぐ下がるところにパンチを受け、徐々に劣勢に。投げを打った際にバックに回られパンチを受けると、最終回にはテイクダウンを許し0-3の判定負けを喫した。オランダの強豪メルビン・マヌーフと対戦した中西はヒザの上をカットし流血に見舞われる。さらにマヌーフもローを蹴った際にスネを大きく開き、両者が試合続行不可能と判断され、ノーコンテストとなった。
【写真】ベストバウトはオーレ・ローセン×エドゥアルド・フォラヤン、ムエタイ系ローセンが散打系フォラヤンをスプリットで下す。精度はフォラヤンだったが、ローセンのパンチで姿勢を崩すシーンが目立ち、スタミナが切れ反撃の機会をモノにすることができなかった (C) MMAPLANET
メインではゾロ・モレイラが柔術&ムエタイの融合を見せ、フィリップ・エノモトをローで崩して、寝技に移行するとバックから腕十字を極め、メインを一本で締めた。注目のフィリピン人打撃系対決は、スプリットながらオーレ・ローセンがエドゥアルド・フォラヤンを判定で下した
【写真】パンチではエノモトに遅れをとったゾロだが、前蹴り、ローキックで削り、最後は柔術技につなげた (C) MMAPLANET
■ONE FC03試合結果
<ライト級/5分3R>
ゾロバベル・モレイラ(ブラジル)
Def.3R1分04秒 by 腕十字
フィリップ・エノモト(スイス)
<フェザー級/5分3R>
川尻達也(日本)
Def.1R3分27秒 by 三角絞め
ドナルド・サンチェス(米国)
<ライト級/5分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
Def.判定2-1
オーレ・ローセン(デンマーク)
<ウェルター級/5分3R>
ファブリシオ・モンテイロ(ブラジル)
Def.判定3-0
白井祐矢(日本)
<ミドル級/5分3R>
メルヴィン・マヌーフ(オランダ)
NC
中西良行(日本)
<ライト級/5分3R>
エディ・ニグ(香港)
Def.1R0分43秒 by TKO
ジアン・カイチー(マレーシア)
<バンタム級/5分3R>
今成正和(日本)
Def.1R1分18秒 by ヒールフック
ケビン・ペリンゴン(フィリピン)
<女子/5分3R>
ニコール・チュア(シンガポール)
Def.1R2分07秒 by リアネイキドチョーク
ジート・トッシ(インド)
<ライト級/5分3R>
ケク・キムホック(シンガポール)
Def.2R4分28秒 by リアネイキドチョーク
ジュアン・ウエンジェ(シンガポール)
<バンタム級/5分3R>
ヤン・ジョンルン(中国)
Def.1R4分28秒 by リアネイキドチョーク
ヨーサナン・シッチョートン(タイ)
<ライト級/5分3R>
ダニー・ファン・ベルゲン(オランダ)
Def.1R1分19秒 by 腕十字
リッチー・ホワイトソンソン(米国)