【Interview】LFCフェザー級王者、川那子祐輔(秋本道場)
30日(金・現地時間)に香港のアジアワールド・エキスポで行われたLegend Fighting Championship08。セミのフェザー級選手権試合で、川那子祐輔が中国のジ・シャンを相手にスタンドの打撃+レスリング、寝技の打撃(=パウンド、ヒザ)で圧倒し、最後は相手の得意技、サブミッションで試合を決めた。
【写真】同じ赤コーナー、試合前からベルトを巻いて控え室に戻ってこようと話していたLFCライト級王者ジャダンバ・ナラントンガラグと (C) MMAPLANET
控え室に戻って間もない、ニューチャンピオンの声をお届けしたい。
──王座奪取、おめでとうございます。
「ありがとうございます」
──ジ・シャンがいきなり、もの凄い勢いでパンチを振り回してきました。
「もう予想できていました。先に自分の方から一発目は手を出すと決めていて、ストレートを打ち込み、ドンピシャで当たりました。相手も面食らった部分があったと思います」
──相手の得意技でもあるギロチンを、最初はロープ際で受けました。
「アレは入っていました。ただ、体が半分以上出ていて、僕も技が極まるのを防ぐためには、外に出ないといけなかったので、エプロンの方へ動いたんです。場外転落という形になったので、通常ならブレイクが掛かりスタンドで再開されるものだと思っていました」
──あのギロチンの態勢のまま、リング中央で再開した時は、見ていても嫌な流れになったような気がしました。
「アレはもう最悪です……ね。勝ったから良かったものの……あの形で再開されるとは思いませんでした。ただ、あの態勢で再開されてしまったものは、もうしょうがなくて、負けても文句は言えないですしね。
当然、苦しかったですけど、セコンドの声も聞こえていたし、的確な指示をもらえて逃れることができました。途中で気持ちを切り替えて、『このギロチンで、コイツは疲れるんだ』って思うようにしたんです」
──その思い通り、ギロチンを逃げられ、ジ・シャンはパンチも荒くなって強引に組みつく展開が増えたのですが、組み技でも負けていなかったです。
「まぁ、寝技はどうか分からないですけど、立ちレスで負ける気はしなかったです。ウチの道場はレスリングが強いんで。『立ち』が好きだっていうのは打撃だけでなく、組み技も含めてのことだったんです」
【写真】ユニファイドルールにはない、グラウンドでのヒザ攻撃。この態勢から川那子は、勢いよくヒザをジ・シャンの顔面に突き刺した(C)MMAPLANET
──最後のフィニッシュはギロチンでしたか?
「ニンジャ気味で入って、スピニングで極めました。その前にスタンドとグラウンドの打撃も制していたし、あそこでサブミッションでこられて、相手も気持ちが切れたなって感じました」
──パウンドもかなりの勢いで打ち込んでいました。
「手応えは十分でした」
──LFCフェザー級チャンピオンとして、ここから何を目指したいと思っていますか。
「まずはジャカルタへ行って、盲腸になったヤツ(※元々対戦する予定だったフランシアーノ・チルタ=試合前のインタビューで、かなり辛辣な川那子評を語っていた)をやっつけていきます。ボディをボコボコにして、穴あけてやります(笑)」
──では7月のインドネシア行きは決定ですか?
「よほどのことがない限り、行くつもりです。まぁ、気を付けるのは盲腸だけです(笑)。あとチームメイトの粕谷(雄介)君が、今日は良い部分と悪い部分が出てしまったんですけど、もう一度、一緒にレジェンドで戦って、彼の本当の強さを見せてほしい。
僕個人でなく、秋本道場はチームとして強いという部分をもう一度見せたいです」