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【VTJ5th】フライ級T準決勝、神酒×スクラヴォス見所

2014.06.24

Sklavos vs Miki

【写真】前田吉朗に勝った神酒、マモルに勝ったスクラヴォス。本命を下した者同士の準決勝だ。

28日(土)大阪府大阪市浪速区の BODYMAKERコロシアム第2競技場で開催される「VTJ 5th in OSAKA」。VTJの大阪初上陸となる今大会では、2・23「VTJ 4th」からスタートしたVTJフライ級(125lbs/56.7kg)トーナメントの準決勝2試合が行われる。

準決勝の組み合わせは扇久保博正×カナ・ハヤット、神酒龍一×シーザー・スクラヴォス。スクラヴォスを迎え撃つ神酒にとってはキャリア27戦目にして初めて米国人ファイターとの対戦になった。昨年、神酒は飛猿☆No.2と修斗世界バンタム級(56kg以下)王座決定戦で2度対戦、どちらも5分5Rフルに戦うタフな試合となったが、1度目はドロー、2度目の対戦で勝利して第4代王座に就いた。トーナメント1回戦ではDEEPを主戦場にする前田吉朗との注目の日本人対決に挑み、打ち合う場面では打ち合い、要所でテイクダウンを奪う試合運びで前田を下した。

対するスクラヴォスは1回戦でマモルをリアネイキッドチョークで秒殺、その極めの強さを見せつけている。過去の戦績を見るとサブミッションによるフィニッシュが多いが、キックボクサーの父を持ち、ストライキングの技術も高い。スタンドの打撃でダメージを与えてからフィニッシュが勝ちパターンと言えるスタイルだ。
それだけにどちらがスタンドでペースを掴むか、が勝負の流れを決めることが予想される。スクラヴォスはテイクダウンのアプローチよりも、打撃でイニシアチブを取ることがサブミッションへの布石となるキック+サブミッション型だ。

一方の神酒も打撃の攻防の中にテイクダウンを織り交ぜる戦い方が試合の度に洗練され、ここ最近の好調につながっている。その長所を活かして打撃&テイクダウンで主導権を握れば、スクラヴォスのストロングポイントを封じることにもなるだけに、神酒にとってもスタンドの攻防でペースを握ることが重要なポイントになるはずだ。
過去にスクラヴォスはベラトールで活躍する元キューバの五輪レスラー=アレックス・ヴィラと対戦して判定で敗れている。この時、スクラヴォスは自分の間合いをキープして蹴り主体の打撃でヴィラを苦しめたが、最終的にはヴィラのテイクダウンと右フックでポイントを失っている。ヴィラほどの強打とレスリング力がない神酒だが、打撃からのテイクダウン、テイクダウンからの打撃をしつこく繰り返して、スクラヴォスを切り崩すことが勝利への近道になるはずだ。

スクラヴォスは打撃の先にあるサブミッション、神酒は打撃とテイクダウンをミックスした攻撃と、サブミッション・テイクダウンという要素を含んだMMAならではの打撃戦に注目したい。

■ VTJ 5th 対戦カード

<VTJフライ級T準決勝/5分3R>
神酒龍一(日本)
シーザー・スクラヴォス(米国)

<VTJフライ級T準決勝/5分3R>
扇久保博正(日本)
カナ・ハヤット(米国)

<135ポンド契約/5分3R>
石原夜叉坊(日本)
ジョ・ジュンファン(韓国)

<145ポンド契約/5分3R>
タクミ(日本)
美木航(日本)

<155ポンド契約/5分3R>
佐々木信治(日本)
岸本泰昭(日本)

<135ポンド契約/5分3R>
山本賢治(日本)
中村優作(日本)

<145ポンド契約/3分3R>
ジャックナイフツネオ(日本)
摩嶋一整(日本)

<125ポンド契約/3分3R>
KODO(日本)
伊是名秀宣(日本)

<145ポンド契約/3分3R>
高野明(日本)
鷹亜希(日本)

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