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【Glory17】後頭部パンチ? ダウン取ったオブロンスキー決勝へ

Obonsky vs Vinicius

【写真】ヒザ蹴りもローもなくパンチだけで戦ったヴィニシウス、気の毒な面もあった(C)James Law/GLORY Sports International

<フェザー級コンテンダーT準決勝/3分3R>
シェーン・オブロンスキー(米国/9位)
Def.3-0 : 29-26, 29-26, 29-26
マーカス・バイアーノ・ヴィニシウス(ブラジル/8位)

米国のオブロンスキーに声援が集まるなか試合はスタート。身長差は10センチ、体重も軽めのヴィニシウスに対し、チーム・オーヤマのオブロンスキーが首相撲からヒザ、すぐに離してワンツーを放つ。回転数の早いパンチでヴィニシウスはリーチの差を埋めるように前に出て攻撃を続ける。ボディを入れるヴィニシウスは、後頭部をオブロンスキーのパンチで押された形でヒザをマットにつく。厳密には反則のパンチだが、ダウンカウントを入れられてしまう。

オブロンスキーの蹴りをブロックして、右を打ち込んだヴィニシウス。さらにリーチの差を埋め右を伸ばす。オブロンスキーはヒザを返し、振りの大きなフックからラッシュを仕掛ける。見事なダッキング&スウェイから左フック、右オーバーハンドをヴィニシウスが放つ。レフェリーのミスジャッジで、ヴィニシウスは大きなディスアドバンテージを抱えることとなった。

2R、ヴィニシウスは左ジャブの連打から、首を取られても逆にヒザを突き上げる。続いて左アッパーから右ストレートを伸ばし、優勢に試合を進める。オブロンスキーは右フックを受けるも体の軸が乱れる。オブロンスキーがパンチを被弾する数が増え、足がもつれる場面も。USAコールを受けて右フックをヒットしたオブロンスキーだが、ワンツーから右フックを顔面に被弾する。ヴィニシウスの攻勢が目立ったラウンドだった。

最終回、オブロンスキーの右ローにワンツーを合わせたヴィニシウス。オブロンスキーが右ローから左ローを入れる。左ヒザを入れたオブロンスキーだが、左ストレートを顔面に受ける。ボディの攻撃はあえて受けながら、ヴィニシウスはパンチを放っていく。ほぼ、パンチ一本槍のヴィニシウスが前に出る。オブロンスキーはハイで突き放し、右フックを連続で打ち込む。テンプルにパンチを受け、動きが鈍ったヴィニシウスは、続く右フックでダウン。今度は正真正銘のダウンで、さらに右を重ねられたヴィニシウスは組みついて誤魔化すが、オブロンスキーの勝利を決定的にするダウンとなった。ジャッジの裁定はもちろん、オブロンスキーに。ただし、1Rの後頭部へのパンチがダウンと判断されていないと、最終回のラッシュもなかったと思われるヴィニシウスだけに気の毒な1Rであった。

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