【JJ Globo】コンデ・シマ(嶋田裕太)のLA修行日記最終日(01)
【写真】ヒンドゥー・ガードを仕掛けられながら、うっすらと笑みを浮かべるコンデ・シマ(C)MMAPLANET
5月29日(木・現地時間)にワールド柔術チャンピオンシップ紫帯ライトフェザー級で3位入賞を果たした嶋田裕太。ワールド終了後、LA周辺で短期出稽古の旅を敢行中のコンデ・シマ(嶋田にLAの知人が名づけたニックネーム)の道場巡り、最終日となった4日目は、午前中に10thプラネット柔術、午後からはハヤスタン柔術と毛色の違った――日本では体験できない組技を体感した。
異文化交流というべき、2つのジムの体験談。まずはノーギ柔術の10thプラネットはエディ・ブラボー不在のなか、その弟子たちのエディ流柔術の印象を語ってもらった。
Day: 04 10th PLANET Jiu-Jitsu
「この日はエディがオーストラリアへセミナーに出掛けており不在で、ジャレット・カールステンというエディの弟子の人が指導をしていました。テクニックがデラヒーバからバック、Xガードからのスイープ、ベリンボロ、そしてギロチンと脈絡がなかったのが、ある意味新鮮でした。
【写真】アゴを取り、体を捻るという部分が参考になったギロチン(C)MMAPLANET
ただ、ギロチンはクォーターとハーフガードをパスしながら仕掛けるもので、かなり勉強になりました。ギロチン自体が、ノーギっぽくて自分自身があまりやらない技なのですが、アゴを取ってから仕掛けたり、これから試したくなりました。
そのあとスパーリングでは、一本目にやった茶帯のオマー・オカシオさんが自分のイメージ通りの10thプラネットの柔術家でした。すぐにラバーガードの状態になったのですが、これまで自分がラバーを仕掛けられる時は、クローズドからセットアップされていたんです。でも、オマーは一本足を跨いでワキ差しパスを狙う状態にいたのに、ラバー、ミッションコントロールの状態に入ったんです。
ここからもヒンドゥー・ガードというエディのサンフランシスコの弟子が開発したガードらしいのですが、足と反対側の腕で足の甲を抑え、頭を下げられ首を圧迫されるという自分が全く知らない技を仕掛けられました。しかも後頭部に仕掛けられていて、見えないから余計に厄介でした。そのまま三角に移行され、やられながらも『これが10thプラネットのガードか』って嬉しかったです。
【写真】ヒンドゥー・ガードから、もう一方の足を抜いて三角。足を組み替えられるという展開に何度もハマった(C)MMAPLANET
分からないから、1本のスパーで4回ぐらい食らってしまいましたね。オマーはスパーが終わってから、その技の解説までしてくれて、本当に親切な人でした。
2本目にやった人はガツガツ来て、ヒールまで仕掛けられました。これまでヒールはスパーで仕掛けられたことはなかったです。僕はノーギ柔術という練習をしたことがなくて、ノーギでの練習はMMAの選手たちのグラップリングに参加させてもらっているので、生粋のノーギ柔術、ノーギ・グラップリングの技とは違うんですね。それに彼らのグラップリングは、やはり柔術家のノーギとも違います。凄く新鮮でした。特にオマーとのスパーは10thプラネットに触れたという気持ちがしました」