【WSOF10】世界戦3試合に藤野出場、タイ・グリ×ブスカペも
【写真】ライト級コンテンダー対決。グリフィン×ブスカペはテイクダウンからスクランブルの攻防に注目だ(C)GONGKAKUTOGI & KEITH MILLS
12日(月・現地時間)、WSOFより6月21日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのハードロック・ホテル&カジノ内ザ・ジョイントで開催されるWSOF10「Branch vs Taylor」で組まれる2つのメインカード、ライト級=タイソン・グリフィン×ルイス・ブスカペ、フェザー級=ニック・ロボスコ×ランス・パーマー戦に加え、日本から藤野恵美が出場しWSOF女子世界ストロー級王者ジェシカ・アギラーに挑戦することが正式発表された。
同大会は、4月30日(水・同)に世界戦トリプルヘッダーが行われることがアナウンスされていた。この時に明らかとなった2つの世界戦、WSOF世界ミドル級王座決定戦=ジェシー・テイラー×デヴィッド・ブランチ、世界フェザー級選手権試合=王者ジョージ・カラキャニャン×挑戦者リック・グレンに続き、ツイッター等で既にファンには周知の事実となっていた藤野のWSOF出場が、今回はリリースされたことになる。
藤野の出場を巡ってはWSOF、WSOF JAPAN、そしてパンクラスと意見の食い違いが見られ、一度はWSOF JAPAN出場を経て米国大会に出場という発言がレイ・セフォー代表からもあった。しかし、その後にアリ・アブデルアジス副社長はミスコミュニケーションが見られたとセフォー発言を撤回していた。藤野のWSOF女子世界ストロー級王座挑戦にとともに、今回発表されたメインカードに出場するグリフィンは昨年8月にJZ・カバウカンチに敗れて以来、実に10カ月振りの実戦復帰となる。対するブスカペは昨年10月にジェイコブ・ヴォルクマンを破って以来8カ月振りのファイトだ。
UFCライト級戦線で活躍してきたグリフィンと、PRIDE武士道やDREAMと日本でキャリアを積み重ねてきたブスカペ。UFCリリース後はエフライン・エスクデロを下したものの、前述したようにJZにTKO負けするなどグリフィンは、試合間隔も空き目立った活躍ができていない。一方、UFC出場はならなかったブスカペはヴォルクマン以前にルイス・パロミーノ、トビー・イマダとインディ・ヘッドライナーを連続で下しており、スタイル同様に地道に結果を残してきた。7月5日(土・同)にジャスティン・ゲイシーがニック・ニューウェルを相手にライト級王座初防衛戦を行うが、その勝者への挑戦権を賭けた戦いの一環と見られるこの一戦、ブスカペのテイクダウンの仕掛けに対し、グリフィンがどのように対応できるか。あるいは反対にグリフィンの仕掛けに、ブスカペがどのように対応するのか。スクランブルに注目したい。
もう一つのメインカードはロボスコを相手に、昨年12月にカラキャニャンに敗れたパーマーが出直しを図る一戦だ。ロボスコはキャリア7戦全勝でレスラーながらハイキックでのKO勝ちもあるファイターで、より頑強なレスリングベースを持つ7勝1敗のパーマー戦の結果如何でタイトル戦線に躍り出る可能性もある。「このイベントを特別なモノにしたい。一晩で3つのタイトルマッチを行う以上のラインナップはない。加えて激しい試合になることが間違いない2つのメインカード、絶対に見逃すことができないイベントになる」とセフォーは同大会について豊富を語っている。