【UFN40】柔術家の意地届かず、カブラルがカミングスに敗れる
<ウェルター級/5分3R>
ザック・カミングス(米国)
Def.3-0:29-28, 29-28, 29-28
ヤン・カブラル(ブラジル)
TUF BRシーズン2出場、桜庭和志にも勝利している11勝0敗のカブラルとカミングス、ともにUFC2勝目を目指す。サウスポーのカミングスに左ハイを見せたカブラルは、右ストレートをヒットするが、右アッパーのカウンターを受けてバランスを崩す。直後に組んで引き込んだカブラルが、三角絞めへ。腕を送られないように対処するカミングスは、体を跨いでいこうとするが、カブラルは足を組み替える。体重をかけ、クラッチを解いたカミングスがスタンドへ。
追いかけたカブラルはシングルからボディロック、カミングスは差し代えることができなかったが、テイクダウン狙いを小手投げで返していく。組み合ったままスタンドに戻った両者、ついにカブラルがテイクダウンに成功する。カミングスの右足を両足で挟んで伸ばしたカブラルが、そのままニアマウントへ。カミングスはケージに背中をつけて耐えていたが、最終的には背中をマットにつけることに。ハーフガードのカミングスにパンチを落したカブラルがエルボーを落とし、ラウンドを取った。
2R開始直後、カブラルの右ハイキックを受け止めたカミングスが思い切りマットに叩きつける。ガードを取ったカブラルをスタンドで待ち受けたカミングスは、ブレイク後にパンチで猛攻を掛ける。頭を下げてケージ際につまったカブラル、ここでカミングスは間合いを取り直すと一度、試合を落ち着かせる。カブラルは組んで引き込み、カミングスをガードに入れる。キムラを抜いたカミングスも9試合で一本勝ちしており、柔術を熟知している。
ブレイクが掛かり試合がスタンドに戻ると、カミングスが左ミドルを蹴り込む。カブラルがケージにカミングスを押し込むとシングルレッグからボディロックへ。カミングスは体を入れ替え、カブラルをケージに押し込む。続くテイクダウン狙いをスプロールされたカブラルの疲れが目立ってくる。カミングスは右をヒットさせ、さらにワンツーを打ち込む。ラウンド終了間際にダブルレッグも決めたカミングスがラウンドを取り返し、形勢も逆転した。
最終回、打撃のプレッシャーを与え組みついたカミングスが自ら離れる。スピニングバックフィストを狙ったカブラル、もう一度狙ったところでバックを取られる。引き込んでリバーサル、さらに三角絞めへ移行したカブラルだが、カミングスが腕を引抜く。パンチを顔面に落されたカブラルは、ヒザ十字を狙いさらにパンチを被弾する。
ガードを取ろうとしたカブラルからマウントを奪ったカミングスが、バックマウントへ移行する。RNCは防いだカブラルだが、背中を伸ばされてしまう。亀に戻したカブラル、両足をフックされた状態が続き、時間が進む。カブラルは腰を上げ、前方にカミングスを落すと残り1分でパスへ。アームロックからストレートアームバー、エスケープを計るカミングスからマウントを取ったカブラルは、引き続きアームロックを狙うも、そのロックを支点にされ前方に振られる。トップを取り返したカミングスがパウンドを落とし、試合はタイムアップに。
意地を見せてトップを取り返し、関節技を仕掛けたカブラルだったが、最後に前方に落されてはポイントを取り切れない。結果、ジャッジ3者とも29-28をつけカミングスが判定勝ちを手にした。