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【UFC172】WSOFから復帰のジョンソン、デイビスを寄せ付けず

<ライトヘビー級/5分3R>
アンソニー・ジョンソン(米国/14位)
Def.3-0:30-27, 30-27, 30-27
フィル・デイビス(米国/4位)

ジリジリと前に出るジョンソン、右に回って前蹴りを見せるデイビス。デイビスは低い姿勢でテイクダウンのフェイクを見せる。前に出たジョンソンだが、組まれてすぐに離れる。ジョンソンはアッパーでデイビスの前進を阻み、組まれても右フックを入れて距離を取る。デイビスは左を伸ばすも、リーチに劣るジョンソンの方がリラックスして見える。思い切り左ローを入れたジョンソンは、頭を振りながら右フックを放つ。

続いたアッパーを受けたデイビスは、テイクダウン狙いを崩され亀の状態で動きを止める。パウンドを被弾しながら立ち上がったデイビスだが、シングルレッグも切られ、左目の周囲をカットしている。デイビスの右ハイを軽くかわしたジョンソンが、右ローから左、さらに右ストレートをヒットさせる。テイクダウンを許さず、打撃を入れたジョンソンが初回を取った。

2R、左ジャブを伸ばしながらジョンソンが距離を詰める。ジャブから右を繰り出したデイビスだが、同時に右ローを受ける。左ストレートから右フックを伸ばしたジョンソンは、デイビスの左ジャブも構わず、プレッシャーを与え続ける。デイビスの左ローに右ハイを入れたジョンソンは、テイクダウン狙いを跳ね返し、左ミドルをブロックする。左ジャブから、右アッパーをショートで決めたジョンソンが、ワンツーから左ハイ、さらに空振りになったが右フックを狙う。

ダブルの左ジャブ、右ストレートと乱打戦ではなく、ジョンソンは精度の高い打撃を繰り返す。対してデイビスはテイクダウンを切られ続け、左ジャブにも右アッパーや右フックをカウンターで受けてしまい反撃の糸口すら掴めない。ミドルからのテイクダウン狙いもスプロールしたジョンソンは、デイビスの右に左をアウトから被せる。2Rもジョンソンが、デイビスを寄せ付けなかった。

最終回、右回りを続けるデイビスだが、ジョンソンは構わず左ジャブから右フックを打ちこむ。両者汗も目立ち、いよいよテイクダウンは難しい状態になったデイビスは、右ハイを繰り出す。ジョンソンは余裕のブロック、と直後にデイビスが良いタイミングで組みつくが、ジョンソンが突き放す。左から右フックを打ち込んだジョンソンは、デイビスのテイクダウン狙いを切り、スーパーマンパンチも距離を潰す。

ほとんど有効な攻めがないデイビスが、右を伸ばしてもデイビスはインサイドに頭を振って見切る。徹底してテイクダウンを切り続けるジョンソンは、残り90秒で逆に組みつく。ここは勢いに乗りすぎたが、デイビスがシングルレッグへ。それでもテイクダウンを許さないジョンソンは、右目にアイピックがあったか顔をしかめながらも、前に出て右フックを振るう。特筆すべきは、テイクダウンをこれだけ切りながらスタミナを持たせた点。最後はジョンソンのテイクダウン狙いをデイビスがキムラで迎え撃ったが、ほぼ完封されたまま試合はタイムアップへ。フルマークでデイビスを破ったジョンソンは、有力なタイトルコンテンダーとなってWSOFからUFC復帰を果たした。

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