【Interview】ONE FC ホーレス「ガードを取っても良いよ」
11日(土・現地時間)にインドネシアのノース・ジャカルタで行われるONE FC02 「Battler of Heroes」に出場するファイターの談話&インタビューが現地より届いた。ONE FC02 プレファイトインタビュー、第一弾はボブ・サップと対戦するホーレス・グレイシーのインタビューをお届けしたい。
Text by JAMES GOYDER
【写真】ヒクソン・グレイシー以前の最強のグレイシー、パラグライダーの事故で早逝したホーウス・グレイシーの血を継ぐホーレス・グレイシー(C) OFC
──ボブ・サップは100ポンド以上重い対戦相手だけど、この試合を受けるのに躊躇しなかったかい?
「全くなかったよ。僕にとってヘビー級もスーパーヘビー級も変わりない。100キロを越えれば、その違いはただの数字でしかないし、誰とだって戦えるよ。
ボブ・サップのことは対戦相手として尊敬している。僕はどの対戦相手も尊敬してきた。ケージの中に入って戦う人間のことは、尊敬しないといけない。それがボブ・サップでも変わりない。彼はこのスポーツの歴史だしね」
──ボブ・サップの打撃の前に、フィジカルの差は問題になるのでは?
「チャレンジだよ。彼のパワー溢れた打撃は危険に決まっている。自分の戦いをするために、ハードトレーニングを積んできたんだ」
──あれだけ大きな相手をテイクダウンするのは、簡単じゃないね。
「ガードを取っても良いよ。誰がトップを取ろうが、僕には関係ない。ガードワークに自信を持っている。そこからスイープでも、サブミッションでも仕掛けることができるからね。
必要があるなら、3R戦っていいと思っている。皆、ボブ・サップはすぐにスタミナが切れるというけど、彼が疲れない場合を想定して練習してきたよ」
──この試合に向けて、MMAの練習に専念してきたの? それとも道着を着てBJJのトレーニングを続けているのかい?
「ギのトレーニングはいつも続けているけど、試合の6週間前になると、ノーギでやっている。MMAに専念していても、僕は自分のルーツを忘れることはない」
──OFC01ではグレゴー・グレイシーのセコンドについていたね。
「素晴らしい大会だった。だから、次の大会で戦いたいと思っていたんだ。ファイターへのケアも良かったし、アリーナも満員だった。凄かったよ。
グレイシー一族はみな、アジアで戦ってきた。ヘンゾだけじゃない。僕にとって、この試合は3度目のアジアでの試合だ。マーシャルアーツはアジアで生まれた、多くの人がマーシャルアーツのDNAを持っている。そんなアジアの観客が好きなんだ」
──UFCではジョーイ・ベルトランに敗れた試合しか戦えなかった。あの試合で学んだことは?
「自分が思ったような準備ができず、戦いたい試合ができなかった。敗北して良かったとは思わないけど、学んだことは多いよ。あの試合で、僕はトレーニングの時から、自分変えないといけないと感じたんだ。
UFCでまた戦いたいと思っていたけど、それはできなかったから、他の場所で戦っていこうと決めたんだ。UFCをリリースされたことは、本当に残念だった。ケガもあり、100パーセントの試合ができないことは分かっていて戦った。そして、もう試合の機会は与えてもらえなかった。
ただ、負けてしまったけど、試合内容がそれほど悪かったとは思っていないんだ。打撃からテイクダウンにし、マウントも取った。でも、スタミナが切れてしまった。ベルトランが盛り返したのは、僕のスタミナが切れてしまってからだ。だから、十分にカーディオ・トレーニングを積んできたよ。
またUFCから声を掛けてもらえるなら、喜んで戦う。でも、今はONE FCで戦えることがハッピーだ。それが全てだよ。ONE FCより良い大会なんて、そうはない。1度や2度イベントを開いて、それで終わりなんてところは、このスポーツの将来を考えていない。
ビクトー・キュイはアジアのイベントとパートナーシップを結び、多くのファイターに試合機会を与えようとしている。これは素晴らしいことだよ。ONE FCは世界のベスト・イベントの一つになる。そして、僕はここでヘビー級のチャンピオンベルトを巻きたいんだ」
■ONE FC02対戦カード
<ライト級/5分3R>
フィリップ・エノモト(スイス)
オーレ・ローセン(デンマーク)
<フェザー級/5分3R>
クォン・ベヨン(韓国)
オノリオ・バナリオ(フィリピン)
<ウェルター級/5分3R>
ホドリゴ・ヒベイロ(ブラジル)
ラスタン・カビロフ(ロシア)
<バンタム級/5分3R>
キム・スーチョル(韓国)
グスタボ・ファルシローリ(ブラジル)
<ヘビー級/5分3R>
ホーレス・グレイシー(ブラジル)
ボブ・サップ(米国)
<フェザー級/5分3R>
ヴィクトリーノ・センドゥク(インドネシア)
レイモンド・チョウ(マレーシア)
<フライ級/5分3R>
アレックス・シウバ(ブラジル)
ゲヘ・エウスタキーノ(フィリピン)
<バンタム級/5分3R>
イラシャード・サイド(南アフリカ)
ジェシエ・ラフォルス(マレーシア)
<ライト級/5分3R>
ンガビディ・ムラヤディ(インドネシア)
ピーター・デイヴィス(マレーシア)
<ウェルター級/5分3R>
ズリ・シラワント(インドネシア)
アグス・ナニャン(インドネシア)