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【UFC143】大苦戦のフィゲロア、スプリットで判定勝利

2012.02.05

<バンタム級/5分3R>
エドウィン・フィゲロア(米国)
Def.判定2-1:28-27、28-27、27-28
アレックス・カサレス(米国)

カサレスのサイドキックに、前に出たフィゲロア。両者の拳が、序盤から激しく交錯する。カサレスの左ローがフィゲロアの急所を捉える。もんどりうって倒れ、マットをのた打ち回るフィゲロア。5分間のリカバリーが与えられ、UFCでは珍しく長いインターバル後に試合は再開する。

すぐに右ストレートを放ったフィゲロアに、カサレスも後ろ廻し蹴りを見せる。続いて左ミドルを入れるカサレスは、左ストレートをヒットさせる。さらに左ハイキックがフィゲロアの顔面をかすめる。しかし、距離を詰めたフィゲロアの右ハイでカサレスがダウン。

パウンドの追撃から、起き上がろうとするカサレスにダースを見せるが、固執せずスタンドへ。すぐに組みついたカサレスは、逆にギロチンを見せ、首を引き抜いたフィゲロアのバックに回り込みリアネイキドチョークへ。一度は、前方にカサレスを落したフィゲロアだが、すぐにカサレスはバックを奪い返し、4の字フックからマウントに。

三角絞めを狙ったとこで、フィゲロアがリバーサルを仕掛けるも、再びバックに回り込み、マウント、再びバックとポジショニングで圧倒する。そのままタイムアップとなったが、ダウンを奪ったフィゲロアが取ったラウンドになったか。


2R、サイドキック、ミドル、前蹴りと足技を多用するカサレス。フィゲロアは距離を詰めて、パンチを狙う。再び、カサレスのローが急所付近に当たるが、無事続行。カサレスの左ハイ、右ローと蹴りが冴える。スピニングバックフィストから、左ハイを決めるカサレスだったが、再び左ローがフィゲロアの急所を直撃してしまう。両膝からマットに崩れ落ちたフィゲロアは、オクタゴン中央で座り込む。

何とか立ち上がったフィゲロアだが、5分間のリカバリーが進んでも、苦しげな表情を浮かべ続ける。計10分間のインターバルが与えられた試合は、カサレスに2ポイントのペナルティが与えられる。再開後、距離を詰めてパンチからハイキックを決めたカサレス、さらにヒザを打ちこんでがぶりからバックに回り込んでチョークへ。

動きが鈍いフィゲロアは、一本だけ許さないように戦って時間を稼ぎたい。残り1分、リアネイキドチョークを狙うカサレスだが、腕は喉に入らない。ここで向きを変えたフィゲロアに、腕十字を仕掛けたカサレス。担いだフィゲロアに、三角絞めを狙ったが、これも外され、2Rが終了した。

最終回、カサレスの左ハイに右フックを打ち込んだフィゲロア。カサレスはスピニングバックキックから左ストレート、左ミドルと攻撃を続けるが、ややスピードが遅くなっている。フィゲロアも自らの蹴りでバランスを崩し、カサレスがバックに回りこむ。スタンドで4の字フックしたカサレスは、パンチを放ちながらチョークを狙う。

カサレスの右手を脇の下でロックしていたフィゲロアだが、この腕を引き抜かれると、前方回転。一度は背中から離れたカサレスだが、フィゲロアが亀の体勢のままだったので、再びバックへ。向きを変えてきたところに、カサレスは腕十字を仕掛けるが、これも極まらずパウンドを受ける。

続く三角絞めは、すぐに外されてなお、仕掛け直すが、フィゲロアはここで身を翻してヒザ十字を狙うも、そのままバックを許し、またも前転。ここで試合が終了となり、28-27、28-27、27-28のスプリットでフィゲロアが判定勝ちした。

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