2011年MMAPLANETがレポートした81大会から、選出したMVP、ニュータレント、ベストファイト、ベスト・サブミッション、ベスト・ノックアウト、そしてベスト・イベント。MMAPLANET Awards 2011、イベント・オブ・ジ・イヤーをここで発表したいと思います。

＜イベント・オブ・ジ・イヤー＞
11月12日米国カリフォルニア州アナハイム
ホンダ・センター
UFC on FOX「Velasquez vs Dos Santos」
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【写真】スクリーンに大きく浮かぶFOXの文字の下を新UFC世界ヘビー級王者ジュニオール・ドス・サントスが歩く。まさに新時代の到来を告げているかのようだ (C)GONGKAKUTOGI

「UFCが発展してきた第一の契機は、2000年末にズッファの買収により現体制で運営が行われるようになったこと。第2にケーブルTVネットワーク下でのPPV中継の復活とラスベガスで認可されたこと。

そしてTUFがスタートした2005年に、そこまで費やされてきた努力の結晶が、結果をとして現れるようになった。世界のMMAをリードし、一般層での知名度も飛躍的にあがったUFCが、さらなるステップとして選択したのが、FOXでの無料中継だ。

レッドカーペットが敷き詰められ、フォーマルな装いのチャンピオンたちが会場入り、ほとんどハリウッドのような作り込みは賛否両論の反応があるが、これもUFCがさらに発展するための表面上の変化だ。

とにかく明るい印象を与えたFOX大会では、急遽カリフォルニア勢が中心となって対戦カードが組まれたが、仮に序盤戦がTV中継されていれば、その重厚だが迫力が伝わりにくいファイトに、MMAファンでない視聴者はソッポを向いたかもしれない。

それがダマルケス・ジョンソンの94秒TKO勝ちから、一気に試合はヒートアップ。TV中継はメインの世界戦のみだったが、セミのベンソン・ヘンダーソン×クレイ・グィダを筆頭に、スピーディかつテンポの良い迫力ある攻防が連続。FOX首脳のかつてのボクシング中継のようなメイン1試合の中継というスタンスから、早くもメインファイト全般の中継へと気持ちを揺るがせた。

ライト級やフェザー級、そしてウェルター級の試合が、世間の代表格（＝FOX首脳）を動かした。将来、このイベントは、大袈裟にいうならば、MMAが固定観念を破り、本当の意味で認められ始めたターニングポイントとして、未来永劫語り継がれるかもしれない」

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