【Stirkeforce】若くてホットなロックホールドが初防衛戦
8日(木・現地時間)、Strikeforceより兼ねてから周知の事実となっていた、1月7日(土・同)のラスベガス、ハードロック・ホテル&カジノ内ザ・ジョイントで、ストライクフォース世界ミドル級選手権試合をメインとしたイベント開催のリリースがあった。
【写真】若くてホットなチャンピオン、ロックホールドは王座を奪取した直後に、AKAのハビエル・メンデスの隣で感極まった表情を見せていた(C) GONG KAKUTOGI
「ストライクフォースの新しい1年のスタートは素晴らしいものとなる。熱くて若いチャンピオン、ルーク・ロックホールドがMMAで最もアンオーソドックスなファイターであるキース・ジャーディンをチャレンジャーに迎え、ストライクフォース世界ミドル級王座防衛戦を行う。この試合をベガスで組み、ファンに披露することができて、とてもハッピーだ」というスコット・コーカー。
彼の言葉は、「ファンの皆は、1月7日はエキサイティングな立ち技の攻防を期待してほしい」という言葉で締めくくられている。9月にジャカレイ・ソーザを破り、チャンピオンになったロックホールドは、まだキャリア8勝1敗のファイターだ。柔術ベースのグラップラーだが、AKAで打撃を磨いた。
とはいっても、コーカーのいうように、ロックホールドが打撃戦をジャーディン相手に挑むとは考えられない。
TUFシーズン2のチーム・フランクリンのセレクション1位ファイターのジャーディンは、準決勝で優勝したラシャド・エヴァンズに敗れたが、その後、4年半に渡りオクタゴンのレギュラーファイターとして活躍してきた。
【写真】ヘビー級~ライトヘビー級、そしてミドル級と体重を落とすこととなったジャーディン。ライトヘビー級時代とどれだけ体形が変化し、計量台に乗るのだろうか(C)MMAPLANET
頭を右に傾け、右ローを多用し、時にはローの着地点を前方にし、そのままスイッチ。強烈な左フックを振るうという変則的な動きでフォレスト・グリフィンやチャック・リデルを破り、ライトヘビー級トップコンテンダーにも登りつめたジャーディン。
ランペイジ・ジャクソンに敗れ、あと一歩のところで王座挑戦を逃したジャーディンは、その後4連敗を喫し、UFC通算6勝7敗という戦績でリリースされた。
ストライクフォース・デビューは、今年4月のゲガール・ムサシ戦で、ムサシの反則行為によりドローを拾っている。TUF&UFCで長期間活躍した実績はダテでなく、会場人気はムサシのソレよりもずっと高かった。
今回、当初の予定ではロックホールドの挑戦者は、ティム・ケネディだと噂されていたが、負傷でジャーディンにその権利が回ってきた。UFCファイターの出場を望むShowtimeも納得し、ネームバリューのあるファイターにお鉢が回ってきたといえるだろう。
変則かつパワフルな打撃の持ち主が、1階級下げてきてのチャレンジだけに、ロックホールドは、組みつくまでの武器、あるいは距離を保つために、打撃を使用することが予想され、交換を好むとは思えない。
また、今回のリリースではミドル級ロビー・ローラー×アドラン・アマゴフ、キング・モー×ロレンツ・ラーキン、タレック・サフィジーヌ×テイラー・スティントン、そして未発表の1試合を含んだ5試合がShowtimeファイトとしてTV中継されることも明らかになっている。
■Strikeforce「Rockhold vs Jardine」対戦カード
<ストライクフォース世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]ルーク・ロックホールド(米国)
[挑戦者]キース・ジャーディン(米国)
<ミドル級/5分3R>
ロビー・ローラー(米国)
アドラン・アマゴフ(ロシア)
<ライトヘビー級/5分3R>
キング・モー(米国)
ロレンツ・ラーキン(米国)
<ウェルター級/5分3R>
タレック・サフィジーヌ(ベルギー)
テイラー・スティントン(米国)