【TPF11】王者復帰を目指すデジーザス&ユリシーズ
2日(金・現地時間)にカリフォルニア州リムーアのタチパレス・ホテル&カジノでTPF11「Redemption」が開催される。フライ級世界最高峰の場でもあるTPF、今回はそのTPFフライ級王者イアン・マッコールが、ジョシュ・レーヴィの挑戦受ける予定だったが、負傷により欠場。それでもフェザー級とバンタム級2階級で王座決定戦が行われる。
【写真】体重超過、ドラッグテスト陽性、オクタゴン内では良いものを持っているだけに、この復帰後、アイザック・デジーザスがどのような変化を見せるか (C) MMAPLANET
前TPFフェザー級王者アイザック・デジーザスは、5月にラス・ミウラを迎えて王座防衛戦に挑んだが、145ポンドに体重を落とすことができずに、ノンタイトル戦となり、試合そのものは2分52秒でTKO勝ちを収めた。しかし、試合後のドラッグテストでマリファナの陽性反応が出て、出場停止処分を受けると同時に体重超過を理由に、タイトルも剥奪された。
9月のTPF10でエディ・ヤギンと前BFC世界フェザー級王者ジョー・ソトの相手で王座決定戦が争われ、ヤギンが大半の予想を覆し、1RTKO勝ちで王座奪取。直後にUFCからオファーが届き、王座返上となった。ヤギンの返上した王座決定戦に、復帰戦を果たしたデジーザスにいきなり挑戦権が与えられることになったのは、やはり元王者の特権ともいったところか。
対戦相手のジョージー・カラキャニャンは打撃、寝技ともに完成度が高い。一撃KO可能の破壊力を持つデジーザスのパンチを、カラキャニャンがどのような距離の取り方で間合いを外し、蹴り技やテイクダウンにつなげるか。
デジーザスは現UFCフェザー級戦線で活躍するナム・ファンを破って、王座を奪取した経験を持つファイターだけに、カラキャニャンもこの一戦で勝利すれば、念願のメジャー入りが見えてくる。
【写真】打撃から組技へのトランジッションが、なかなかうまくいかないユリシーズ・ゴメス。そこが決まれば、寝技は天下一品だ(C) Jeff Sherdog
バンタム級王座決定戦は、コール・エスコヴェドを下したマイケル・マクドナルドが王座奪取も、その後WECからUFCに栄転、空位となった王座を賭けて、前フライ級王者ユリシーズ・ゴメスが、ライト級で戦っていたこともあるコディ・ギブソンの2人が戦う。
ユリシーズの課題は、打撃。それも打ち勝つための打撃でなく、相手の攻撃をいかに捌いて、如何に組みつくか。テイクダウンし、抑え込むことができれば、体格に勝るギブソンとはいえ、ユリシーズの敵でないだろう。
■TPF11「Redemption」主な対戦カード
<TPFフェザー級王座決定戦/5分5R>
アイザック・デジーザス(米国)
ジョージ―・カラキャニャン(米国)
<TPFバンタム級王座決定戦/5分5R>
コディ・ギブソン(米国)
ユリシーズ・ゴメス(米国)
<ライト級/5分3R>
ロブ・ワシントン(米国)
サバント・ヤング(米国)
<フェザー級/5分3R>
ブラッド・マクドナルド(米国)
フランシスコ・リベイラ(米国)