【BFC58】契約体重でも強い。ミドル級世界王者ロンバード
<195ポンド契約/5分3R>
ヘクター・ロンバード(豪州)
Def.2R1分06秒by TKO
トレバー・プラングレー(南アフリカ)
BFC世界ミドル級王者ロンバードがキャッチウェイトで、プラングレーと対戦。いきなり前蹴りから組みついたロンバードは、右ワキを差して、プラングレーをケージに押し込んで左フックを放っていく。
身長で上回るプラングレーがヒザ蹴り、ロンバードは強引に投げようとするが、ここはすっぽ抜ける。距離を取った両者、サウスポーのロンバードがプレッシャーを掛ける。左ミドルから前に出たロンバードの左フックから、右、左とフックを連打で入れると、バランスを崩したプラングレーが、思わずダブルレッグへ。
一度は背中をつけたロンバードだが、すぐに立ち上がってプレングレーをケージに押し込む。自ら距離を取ったロンバードは、ヘクターコールを背に低いガードから、前に出てくるプラングレーに右フックを入れる。左ローを繰り出し、さらにプレッシャーを掛けるロンバード、続く右フックは空振りになり、プラングレーが右ミドル、右ローを入れていく。
残り1分、強烈なプレッシャーでプラングレーを後退させるロンバードは、プラングレーの右をダッキングでかわして、左を打ち込む。ここは距離が合わなかったが、プレングレーの右は冷静に見切り、カウンターを打ち込むタイミングを計る。
2R、左へ回るプラングレーに構わず左ミドルを蹴り込むロンバードは、前に出て左ボディから右フックへ。ロンバードは、左の拳をあえて見せてプレッシャーを与えると、左から右を振るいながら前に出てきたプラングレーに、左アッパー一閃。シングルレッグで組みついて、ダメージをごまかそうとしたプラングレーだったが、そのまま左右のパウンドを浴びると、体を伸びて動かなくなる。
試合後のふてぶてしいばかりに冷静なロンバード、シーズン5ミドル級優勝のアレキサンダー・シュレメンコが2度目の挑戦をすることが決まっているが、この日のパフォーマンスを見る限り、王者ロンバード圧倒的な有利な防衛戦になりそうだ。