【UFC142】バルボーザ×エティム、タヴァレス×スタウト合意
【写真】エジソン・バルボーサ×テリー・エティム、チアゴ・タヴァレス×サム・スタウト。相変わらず厳しく、楽しみなカードが組まれるUFCだ (C) MMAPLANET
来年1月14日(土・現地時間)にブラジルはリオデジャネイロのHSBCアリーナで開催されるUFC142。すでにジョゼ・アルド×チャド・メンデスの間でUFC世界フェザー級選手権試合が行われることが発表されているが、8日(火・同)にズッファより、注目のライト級マッチ2試合が組まれることが発表された。
「ライト級を代表するストライカー同士の対戦が合意に至った。火花散る打撃戦になるだろう」とダナ・ホワイトが語るのは、エジソン・バルボーサとテリー・エティムの顔合わせだ。
MMA9戦無敗、UFCでは3連勝中のバルボーサは、ブラジル国内のムエタイで20戦以上のキャリアを持つ。バルボーサのスタンドは、ほとんどキックボクシングと同じで、高い重心の構えから鋭い蹴り技と伸びるパンチを武器に戦う。
一方のテリー・エティムは、10歳から8年に渡りボクシングを学び、その後、18歳でMMA転向。同時に英国ムエタイ界の名門カオボン・ジムに所属するようになり、名匠コリン・へーロンの下でムエタイの技術を修得した。キャリア18戦15勝3敗、UFCでは先のバーミンガム大会においてエディ・ファロロトを17秒ギロチンで下した勝利を含め、6勝3敗の戦績を残している。
バルボーサが打撃一本槍なのに対し、フロントチョーク系の技で一本勝ちも多いエティム。それには打撃でプレッシャーを与えて、相手が組んでくるというプロセスが必要なので、この試合はダナの望む、激しい打撃戦となりそうだ。
もう一つの注目は、チアゴ・タヴァレス×サム・スタウト戦だ。8月のリオ大会で母国のファンの声援をバックにスペンシャー・フィッシャーをTKOで下し勢いに乗るタヴァレス。一方のスタウトは師であり、義兄でもあったショーン・トンプキンスを8月に失った状況下で、3連勝を誓う。
柔道の投げを加えたテイクダウン能力+削り合いで強さを発揮するタヴァレスと、ローを効かせ踏み込みをとめてパンチを打ちこむスタウト、バルボーザ×エティム戦とは違った組×打の激しい攻防が繰り広げられそうだ。
タヴァレスは別として、バルボーサ、エティム、スタウトは蹴りを含めた打撃において、ドナルド・セラーニを含めたライト級四天王といえる存在だけに、王座挑戦を終極の目的とした出世争いも楽しみだ。
■UFC142決定対戦カード
<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]ジョゼ・アルド(ブラジル)
[挑戦者]チャド・メンデス(米国)
<ミドル級/5分3R>
ヴィトー・ベウフォート(ブラジル)
アンソニー・ジョンソン(米国)
<ライト級/5分3R>
チアゴ・タヴァレス(ブラジル)
サム・スタウト(カナダ)
<ライト級/5分3R>
エジソン・バルボーサ(ブラジル)
テリー・エティム(英国)