【BFC53】準決勝は米国勢優勢? ジヴァの腕狩りなるか??
8日(土・現地時間)、オクラホマ州マイアミのバッファローラン・ホテル&カジノで行われるBFC53では、シーズン5トーナメントも準決勝を迎える。
【写真】本命ベン・サンダース。TUFシーズン6に出演し、UFCでも4勝3敗と勝ち越している強豪だ (C) KEITH MILLS
優勝候補筆頭は準々決勝で唯一TKO勝ちを収めている、UFCベテランのベン・サンダース。対するは巧みな打撃の間合いを駆使するようになったルイス・サッポだ。
サッポがサンダースの爆発力を正面から受けず、相手の力を利用したような動きでテイクダウンを奪うことができれば、寝技ではサンダースを仕留める力を持っているだけに、スタンドでのコンタクトが勝負の鍵を握ることになる。
もう一つの準決勝はクリス・ロザーノとドウグラス・リマ、2試合とも米国×ブラジルの対決となる。
【写真】打撃もそうだが、寝技でも積極的にパウンドを落すクリス・ロザーノ、ファン受けするファイターでもある(C) KEITH MILLS
この試合もストライカー同士の一戦だが、正確にはファイタータイプのロザーノと、ボクサータイプのリマということになる。
MMAはスポーツ競技として、距離を取り、間合いを図ることへの許容量が多い。よって、足を使い切り、手数でリマが上回れば――、つまり真っ向からやりあえばロザーノの勝利は堅いとみられる一戦だ。
今大会ではウェルター級トーナメント以外にも注目の一戦が組まれている。それがジヴァ・サンタナが出場するミドル級マッチだ。アーム・コレクターの異名を持つジヴァは、キャリア16勝1敗で12の勝利が腕十字での一本勝ち。
【写真】ジヴァ・サンタナがTPFのタイトルではなく、BFCにターゲットを定めた。基本、トーナメント優勝者のみが挑戦権を得ることができるBFC、シーズン6でもミドル級トーナメントが行われるのだろうか(C) JEFF SHERDOG
それ以外の勝利もパンチでTKO、肩固め、リアネイキドチョークが1試合ずつで、判定は1試合だけのフィニッシャーでもある。
今やUFCのデミアン・マイアと並び、最も柔術の技術をMMAで見せることができるジヴァ。その持ち味を発揮するには、如何に得意の形に持ち込むかにかかっている。
打撃よりも、組み、レスリング力が必要となる米国MMAで、前回TPFのダグ・マーシャル戦で見せたような、スタンドの攻防で相手がバランスを崩した瞬間を利用できれば、ジヴァの一本勝ちは限りなく近くなる。
■BFC53主な対戦カード
<ウェルター級トーナメント準決勝/5分3R>
ベン・サンダース(米国)
ルイス・サッポ(ブラジル)
<ウェルター級トーナメント準決勝/5分3R>
クリス・ロザーノ(米国)
ドウグラス・リマ(ブラジル)
<ミドル級/5分3R>
ダリル・コッブ(米国)
ジヴァ・サンタナ(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
ロニー・マン(英国)
ケリー・フォスター(米国)
<140ポンド契約/5分3R>
ザク・ラード(米国)
ルイス・ノゲイラ(ブラジル)