【BFC51】ウェストがポイントMMAでセミファイナル進出
<バンタム級トーナメント準々決勝/5分3R>
エド・ウェスト(米国)
Def.判定3-0:30-27、29-28、29-28
ルイス・ノゲイラ(ブラジル)
左右のハイキック、ローキック、さらに前蹴りと、蹴り技を序盤から多用するウェストに対し、左ジャブを伸ばすノゲイラは、なかなか距離を詰めることができない。二段蹴りを見せたウェストは、右ミドルを入れてステップバック、インファイトを徹底して避ける。蹴っては下がり、パンチを出せば下がるウェストに対し、ノゲイラが踏み込んでパンチを見舞うが、直後にウェストは組みついてテイクダウンを奪う。
ノゲイラはクローズドガードと、オーバーフックで下から固める。動きが取れないウェストは、フックを解くと立ち上がり、残り40秒で試合はスタンドへ。首相撲からヒザを突き上げるノゲイラが、シングルレッグでウェストを押し込んだところで1Rが終了した。
2R、距離を取りたいウェストと、詰めたいノゲイラ。初回よりも距離が縮まり、ノゲイラがローやパンチをヒットさせる。スイッチを多用し、サークリングから組みついたウェストだが、テイクダウンは奪えない。
再び二段蹴りを見せ、テコンドーのように距離をとってケージ際を移動するウェスト。ノゲイラの前進をかわして、ロー、ハイを放っていく。ノゲイラは左フックを空振りするが、組みついてきたウェストを逆にドライブ。自ら距離を取ったノゲイラ、ダブルレッグから足を掛けてテイクダウンに成功する。
残り2分、立ち上がってローを蹴り込むノゲイラに対し、ウェストは後方回転しスタンドへ戻る。左右のフックを連打したノゲイラは、再びテイクダウンを狙うが、ウェストがカット。ケージレスリングの攻防が続き、残り20秒を切ってシングルレッグにスイッチしたノゲイラだったが、自ら距離を取ったところで、ウェストはフライングニーを見せた。
互いに自分の距離を守り、一度ずつテイクダウンを成功させる展開となり、試合は最終ラウンドへ。オーソから右ローを見せたウェストに、パンチを合わせようと前に出るノゲイラ。ウェストは蹴りで突き放す。
ダメージを与える攻撃があるわけではないが、ウェストがリズムを握るなか、距離を詰めたノゲイラが組みつき、ケージにウェストを押し込む。左ワキを差したノゲイラに、ウェストが態勢を入れかえようとするが、再び押し込むことに成功する。
力のこもったテイクダウンの攻防は、90秒ほど続き、試合は再び打撃戦へ。距離を取るウェストだが、ノゲイラが前に出て左ボディフックを決める。距離を詰められると、左右のフックを振るい、離れようとするウェストに、ノゲイラがシングルレッグで組みつき、ダブルに移行するが、テイクダウンは奪えない。
すると、距離をとったウェストのハイキックがノゲイラの頭部にヒット。組みついたノゲイラは、両ワキを差すが、それでもテイクダウンは奪えない。対するウェストのヒザも力は感じられない。残り40秒、尻もちをつかせたノゲイラが抱え上げ、ウェストを後方に投げ捨てようとしたが、ここでウェストがアームロックを仕掛ける。
同体で回転した両者が立ち上がり、スタンドの間合いになると、両者決定機を作れないまま、試合はタイムアップを迎えた。ジャッジは30-27が一人、29-28が二人でウェストを支持。前に出る力をかわし、ポイント空手のような打撃を入れたウェストに軍配が挙がったことになる。