【UFN】コウがTUFウィナー下す。王座挑戦に一歩前進
<フェザー級/5分3R>
エリック・コウ(米国)
Def.判定3-0:30-27、29-28、30-27
ジョナサン・ブルーキンズ(米国)
サウスポーのコウに対し、ブルーキンズもサウスポーに構えて右ジャブを繰り出し、すぐに組みついていく。ケージにコウが押し込んでダブルレッグを狙うも、右ワキを差し替えられた。ボディにヒザ、右エルボーを見せたブルーキンズに対してコウも頭を押して、左エルボーを押し付ける。
ケージを背にしたまま、ヒザをボディに入れ、頭を切っていくコウ。ブルーキンズもヒザとエルボーを連続で入れるが、ついにコウがケージから距離を取り、右ストレートを伸ばす。左ロー、右ストレート、左ストレートを繰り出すコウは、ワンツーを綺麗に決める。
再びブルーキンズが組みつき、低い姿勢でシングルレッグへ。頭を下に押され、鉄槌を入れられたブルーキンズ。下を向かされるなど厳しい時間が続くブルーキンズはラウンド終了間際に投げを打つも、思うように攻めることができない戦いが続いた。
2R、コウが右を伸ばして左ローを蹴りこむ。さらにワンツーを連続するコウに1R同様、ブルーキンズは組みついてドライブ。ケージに押し込んで、テイクダウンを狙うブルーキンズは、エルボーを放った際にコウを逃す。右を伸ばしてロー、さらに左ストレートを見せたコウは、左から右をヒットさせる。
必至になって距離を詰めて組みつくブルーキンズだが、コウもバックを許さない。バランスを崩したブルーキンズに対してコウがバックに回ると、すぐに胸を合わしてケージに押し込んでいく。ワキをすくって体勢を入れ替えたコウ。打撃だけでなく、細かいテクニックも巧みだ。
距離ができるとコウはローからパンチを放つ。またも低い姿勢からダブルを仕掛けたブルーキンズは、ダブルにスイッチし、前方に引き落とすように初めてテイクダウンを奪う。胸を蹴り上げて、距離を作ったコウが立ち上がると、すかさず組みつくブルーキンズだが、テイクダウンを奪えないままバックに回り込まれ、試合は最終ラウンドへ。
ケージにコウを押し込むシーンが目立つブルーキンズ。打撃を避けてからのテイクダウン狙いは、逃げのクリンチと取られかねないので、打撃を入れてから組み技に移行したいところだ。最終回、右から左、さらに右を見せたコウに組みつこうとするブルーキンズ。懐に入れず距離をとるが、次の瞬間に前へ出て首相撲からヒザを入れる。
離れては前に出て組みつこうとするブルーキンズに右を放っていくコウは、初回から一貫してローで距離を測る。遠い距離からシングルで組みつき、ケージまでコウを押し込んだブルーキンズ。コウが距離を取ろうとすると、追いかけてエルボーを見せる。ケージ中央に戻った両者。コウが左ハイから右フックへ。組みついてきたブルーキンズにヒザを突き上げたコウは、体重を預けて一度は背中を逆につけさせる。ブルーキンズが再び組みつくと、残り1分を切ってもケージレスリングの攻防が続く。離れ際にパンチを見せたが、すぐに組みつくブルーキンズ。コウも打撃の距離に入ることでないまま、試合はタイムアップへ。
ニューオリンズのファンは、ブーイングを送った。結果、コウが3-0でTUFウィナーを下し、王座挑戦に一歩近づいた。