【BAMMA07】米国から帰り新参、再起を図る3人――
10日(土・現地時間)に英国バーミンガムのNIAアリーナで開催される、BAMMA7「Wallhead vs Trigg」。British Association of Mixed Martial Artsは、Cage Rageの活動停止、Cage Warriorsが活動縮小した英国MMA界を支える、ドメスティック最大手プロモーションだ。
【写真】フランク・トリッグを相手にメインを務めるジム・ウォルヘッド。英国国内で再起を図る (C)Jeff Sherdog
2009年7月に旗揚げし、ロンドン、マンチェスター、バーミンガムで5000人強の観客を集めているBAMMAには、過去6度の大会で海外からムリーロ・ニンジャ、白井祐矢、リコ・ロドリゲスなど、英国国内から非UFC所属のトップファイターが揃って出場している。今大会もメインはベラトールFC帰りのジム・〝ジュードー″・ウォルヘッドがフランク・トリッグを迎え撃ち、ポール・デイリーがジョーダン・ラデフと対戦する。
TUF8ウィナーのエフライン・エスクデロこそ、直前で不出場となったが、戦極で活躍したレオ・サントス、さらにTUF9準優勝のアンドレ・ウィナーといったビッグネームが、ラインアップにその名を連ねている。
ウォルヘッドは21勝6敗のキャリアを誇る27歳。ノッティンガムのラフハウス・ジム所属で、ダン・ハーディー、ポール・デイリーに続く英国MMAウェルター級の実力者だ。今年3月にベラトールFCシーズン4ウェルター級トーナメントに出場も、準優勝を果たすことになるリック・ホーンに敗北。仕切り直しの一戦で、トリッグという古豪を迎え撃つことになった。
テイクダウンからトップキープに加え、鋭いエルボーが武器のウォルヘッド、スタミナ不足が目立ってきたトリッグ相手に、復活の狼煙を上げることはできるか。
そのウォルヘッドと同門のデイリーは、7月にタイロン・ウッドリーのテイクダウン漬けにあい判定負け、ストライクフォース世界ウェルター級戦線から脱落。彼もまた、今回のジョーダン・ラデフ戦が仕切り直しの一戦となる。
【写真】ポール・デイリーにとって、東欧のレスラーとの対戦は再起を賭けた一戦というだけでなく、テイクダウン対策など今後の試金石となる重要なファイトだ(C) GONGKAKUTOGI
ブルガリア出身のレスラーで、オランダでは珍しかった組み技系のバート・コップスのジムに属していたラデフ、同じオランダでもマイクス・ジムという打撃の名門で腕を磨くデイリー。テイクダウンを切って、打撃を入れるスタイルで母国での復帰を賭ける。
【写真】良い試合をみせながらも、ここ一番で競り負けUFCから去ることになったアンドレ・ウィナー。メジャー復帰には勝ちパターンを確立したい(C) GONGKAKUTOGI
米国メジャー系からの再起を図る英国勢のトリは、アンドレ・ウィナーだ。TUFシーズン9準優勝者ウィナーは、一度はUFC戦績を2勝1敗と白星先行に持ち込んだものの、昨年8月からニック・レンツ、デニス・シバー、そしてアンソニー・ンジョグアーニに3連覇を喫し、リリースの憂目に合ってしまった。
長身、長いリーチから繰り出されるパンチ、その長い手足を使ったグラウンドワークと、穴のないファイターのウィナー。前回のBAMMAでレオ・サントスに後れを取ったジェイソン・ボールを相手に勝利し、まずはBAMMAライト級戦線でトップ浮上を図りたい。
■BAMMA9主な対戦カード
<ミドル級/5分3R>
ジム・ウォルヘッド(英国)
フランク・トリッグ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ポール・デイリー(英国)
ジョーダン・ラデフ(ブルガリア)
<ライト級/5分3R>
ジェイソン・ボール(英国)
アンドレ・ウィナー(英国)
<BMMA世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]ロブ・サンクレア(英国)
[挑戦者]レオ・サントス(ブラジル)
<BAMMA英国ミドル級王座決定戦/5分3R>
ジャック・マーシュマン(英国)
カール・ヌーン(英国)