【UFC134】波乱の展開もトキーニョが大差の判定勝ち
<ミドル級/5分3R>
ホウジマール・トキーニョ(ブラジル)
Def.判定3-0:29-27、30-27、30-25
ダン・ミラー(米国)
短い間合いからローを放つトキーニョ。ミラーも右を返すが、トキーニョがバックステップでかわす。身長で上回るミラーに対し、右ストレートから組みついたトキーニョは、ここで引き込む。
ハイガードから腕関節を狙ったトキーニョ。腕を引き抜いたミラーがスタンドに戻る。右ストレートから、左の前蹴りを払ったトキーニョは、腰を崩しかけたミラーに組みついて、リフトアップからテイクダウンへ。直後にトップを取りかえしたミラーだが、寝技に付き合うことなくスタンドへ。
ローを蹴り込むトキーニョは右フックを連打するも、右ローに右を合わされる。直後に右ハイをヒットさせたトキーニョは腰から崩れ落ちたミラーにパウンドの連打を見せると、試合が終わったと勘違いし、両手を挙げてケージに駆け上る。
しかし、レフェリーは試合を止めておらず、試合の再開を命じられる。直後に左右のフックを受けて、腰から崩れ落ちたトキーニョは、ガードから組みついて大きくミラーを持ち上げてテイクダウン。ここで波乱模様の初回を戦い終える。
2R、突進してきたミラーにヒザを突き上げ、豪快なテイクダウンを奪ったトキーニョは、担ぎパスでサイドを奪う。ミラーはシングルで反撃に出るが、トキーニョは首を殺してパウンドを連打。ガードに戻ったミラーに左パンチを落し、足を捌いて右のパウンドを見せる。
ハイガードを振り払い、パウンド、エルボーを落とすトキーニョ。ミラーは懸命にフルガードを取るが、トキーニョは構わずパウンドを落とす。手首を掴んでパウンドを防ぐミラーだが、鮮血に染まった顔面にエルボーを受ける。パウンドを落とし続けるトキーニョは一瞬、足関節を狙うも、すぐに起き上がりここでもパウンドを連打する。
亀の態勢になったミラーはトキーニョのパンチを受けてガードに戻ると、ここで足にしがみつくが、もう倒すだけの力は残っていない。再びガードになったミラーにトキーニョがパウンドを落とし続けた。
ミラーが右アッパーをヒットさせ、最終回がスタート。相打ちが目立つ打撃戦は、空振りも多くなり両者の疲労度が表れている。残り2分半、ミラーのワンツー、左を受けトキーニョの動きが鈍くなる。あるいはパンチ以前に、スタミナを切らしているのか、動きがないトキーニョは間合いを取り直すシーンが目立つ。ここで攻め時のミラーも、なかなか前に出られない展開が続き、残り時間は1分を切る。
大トキーニョ・コールに、右フックを連続で見せるトキーニョだが、クリーンヒットはない。両者、体力を使い果たし、手打ちのパンチが行き交うなか、試合はタイムアップに。30-25をつけるジャッジが出る大差の判定で、トキーニョが勝利を収めた。